2a50996e.jpg10:20羽田空港発の飛行機で福岡へ。到着後、佐賀へ向かう。

13:30からは神野校区内のふれあいサロンに出席。後期高齢者医療制度について約30分間お話をさせていただいた。この医療制度は70点のできばえだと思うが、従前の制度よりも地域の格差がなくなり、持続可能な仕組みになっている点で評価できると思う。
ただし、軽減措置を受けることのできる所得の把握が世帯単位になっており、同じ家に住んでいても世帯を分離しているかどうかで負担に大きく差が出る点などは矛盾がある。私はこの制度を維持しながら、おかしい点を手直ししていくことが求められていると思う。

19:30からは鳥栖の歯科医師会の例会でご挨拶。
平成18年度の改定では減額分の1200億円の約6割の700億円を歯科が負担する厳しい状況が続いた。平成20年度の診療報酬改定で若干の改善は見られたものの、疲弊状態の改善にはほど遠い状況にある。
歯科医師の5人に1人はワーキングプア(年収300万以下)といわれているが、68,000の歯科診療所は、コンビニエンスストアの45,000~48,000店を大きく上回る。歯科大学の一層の定員削減や、平成22年から国家試験の合格基準上げなどが行われるが、需給バランスの問題は大きい。
国会でも歯の健康の保持の推進に関する法律案(民主提出)が廃案になったが、与党でも口腔保険法(仮称)が検討されている。国・地方自治体・医療保険者の責務を定めることが大切になってきている。         
社会保障費2,200億円の削減方針も議論がされているが、必要な医療が確保できるのかの視点から議論すべきで、財政論で片付けるべきではない。

佐賀市に戻り、久留米大医学部・佐賀支部の同窓会でご挨拶をさせていただいた。

そのあと、本庄町の三夜待に出席し、地域の方々にご挨拶。農業関係者からは現状に対する厳しいご意見を頂いた。