IWC総会の2日目。

先住民生存捕鯨、保存委員会、保存管理計画を議題として
議論がありました。

アラスカやロシアのエスキモーやイヌイットは、これまでも鯨を
食べてきたし、現在も貴重なタンパク源として捕鯨を続けています。
こういった地域の捕鯨を認めるかどうかの判断を5年に1回行っています。

今回、米国(アラスカ)、ロシア、セントヴィンセント、デンマーク
(グリーンランド)がこの先住民捕鯨の継続を求める提案を
していました。米・露・セントヴィンセントについては
投票の結果継続が認められ、人口増にともいない捕獲頭数の
増を提案していたグリーンランドについては、結論を先送りしました。

お昼には、大洋州諸国の代表団と食事をしながら意見交換。
ツバル、ナウル共和国、パラオ共和国、キリバス共和国の方々です。
午前中の議論が延びて、短い会食の時間でしたが、有意義な
意見交換ができました。

夕刻、会議の合間を利用して、パナマ運河を視察しました。
太平洋と大西洋を航路で結ぶという壮大な計画が開通したのは1914年。
1999年にはアメリカからパナマにその経営や運営・維持が移されています。
水面の高低差を調整するために閘門が設けられていますが、その閘門を
ギリギリ通過できる船の大きさ(幅32.3m、長さ291.4m)をパナマックスと
読んでいます。現在、開通100周年の節目に合わせて運が拡張工事が
行われていて、その現場を見ました。完成すれば幅49m、長さ366mまでの
船が通ることができるようになり、引き続き使われる現在の閘門と併せて
輸送力が大幅にアップします。近くで見て、100年以上前にスタートした
このプロジェクトの大きさを改めて感じました。

夜は、日本大使公邸で大使が夕食に招いていただきました。
美味しい和食をいただきました。