国際捕鯨委員会総会1日目。

まず、スイスから暫定議長を選出したあと、議題が採択されました。

そのあとに、南大西洋の商業捕鯨を禁止するサンクチュアリの
制定に関して議論がありました。各国が意見を述べたあと、
採決を求める提案がありました。これは、4分の3以上の賛成で
可決されるものです。

日本としては、この提案が科学的根拠に基づいたものではないこと、
すでに商業捕鯨禁止のモラトリアムがあり、屋上屋を重ねる提案で
あることから、反対をしました。

採決の結果、賛成38、反対21、棄権2でこの提案は受け入れ
られませんでした。

お昼は、カリブ諸国と昼食をしながら意見交換をしました。
アンティグア、セントルシア、セントキッツ、グレナダ、および
セントビンセント代表の方々です。
この国々は、クジラを食べる習慣もあり、捕鯨を支持しています。
ただ、アメリカや他の中南米からの圧力も強いとのこと。
捕鯨を支持する国を維持するためにも、日本がODAも含めた
さらなる貢献や、相互交流の活発化を図る必要があるとの
意見がありました。

午後は、IWCの将来、鯨類資源に関する科学委員会の報告、
先住民生存捕鯨などに関して議論がありました。

夜は、パナマ政府主催の歓迎レセプションに参加しました。