今日で、第179臨時国会が閉会しました。
政府提出法案の成立率は34%でここ20年では最低となります。
政権党の調整能力の欠如が現れているといってもいいと思います。
今日は午前中、閉会中の審査などに関することを決める委員会が
開催されました。
10:00からは農林水産委員会、10:40からは私が委員長をつとめる
行政監視委員会が開催されました。 11:30からは、第1回目の本会議。
上がり法案の採決などが行われました。 13:00からは、2回目の
本会議。ここで、一川防衛相と山岡国務大臣の問責決議案が
上程され、両案とも賛成多数で可決されました。
安全保障の素人と公言してはばからない人が国防のトップを務めて
いることは、海外から見ても日本がなめられる要因となります。
普天間移設に至る経緯となった少女暴行事件を「知らない」と
いったり、田中防衛局長の監督責任、ブータン国王歓迎晩餐会を
欠席し同僚議員のパーティーで「こっちの方が大事」と述べたり、
不適格性には枚挙にいとまがありません。
本会議の民主党の討論では徳永議員が、これだけの大臣がいると
すべてに専門性を求めるのは無理がある主旨のことを述べました。
そもそも、政治主導を謳って政権を獲得したのが民主党です。
それを専門性を持った人で大臣を固められないと自ら白状するなら、
とっとと下野すべきです。
官僚に対峙して、リーダーシップを発揮するには、これまでの
大臣以上の専門性が求められます。それを最低の大臣を選びながら
仕方がないと開き直る姿勢では、もはや政権を任せられません。
山岡大臣は、そもそも多くの疑惑があった人です。
疑惑のデパートのような人を大臣に選んだこと自体、野田総理の
センスを疑いますし、マルチ商法を推奨する人を消費者担当相とは
コントのような話です。 野田総理と両大臣は辞任を否定していますが、
理解に苦しむ話です。参議院の意思を重く受け止めて欲しいと思います。
夕刻の飛行機で佐賀に戻りました。