福岡資麿 オフィシャルブログ Powered by Ameba


午前中は、予算委員会の準備。

13:00から17:00まで、予算委員会。

その中の15:00から15:30までの30分間、私が質問に

立たせていただきました。国会での質問は何度も行っていますが、

NHKテレビの生中継での質問は初。テレビ中継されていて、

一言一言が編集もなく流れることは、一種の緊迫感があり、

私も緊張しました。

時間もない中で、まとめるのは難しいものです。

質問したいことの半分ぐらいしかできませんでした。
そして、後から考えれば、この部分はこのように聞けば良かった

という反省点もあります。次に活かしていきたいと思います。

質問は原発問題についてです。
参考人にIAE上級原子力コンサルタントの佐藤暁さんに

お越し頂きました。

今後の対応は、原子炉内がどのような状況にあるかで

変わってきます。燃料棒は、水面から露出すると急速に溶融が

始まります。東京電力は、冷温停止を目指していますが、

これは冷温停止後に圧力容器から燃料棒を取り出すことも

想定してると言われています

(この点については、質問では東電社長には明言して

いただけませんでした)。
しかし、圧力容器内の燃料棒が損傷し、底にまで落ちている

としたら、燃料棒の回収そのものが不可能です。

そうすると、注水を行うことで、漏れ出した水が環境への悪影響を

及ぼす懸念があります。専門家の中には、注水は止めるべし

との意見もあります。大切なことは、さまざまな立場の方の知恵を

集めることです。官邸には大きな壁があり、専門家の提言なども

受け付けないと指摘されています。独りよがりではいけません。

菅総理の初動対応がまずかった点についても、総理が現地に

行ったこと、ベントの遅れ、国際原子力事業評価尺度(INES)

レベルを巡る対応などを挙げ、指摘させていただきました。

そして、佐賀県も玄海原子力発電所を抱えています。
全国の原発で、夏の電力需要を考えると、定期点検を終えたもの

発電再開が一つの課題です。しかし、住民の意識からすると、

安全かどうか分からないものの再開は認められないとの思いは

当然のことです。緊急安全対策が3月31日に出されて、

各電力会社が対策を講じている。保安院はこの評価を4月中に

行うとしています。ただ、保安院への信頼も薄らぐ中で、発電再開には

原子力安全委員会も含めて、政府全体で安全のお墨付きを与えるような

仕組みを作らなければならないと思います。

そこには、プルサーマルについてもしっかりと記されるべきです。

総理の答弁は満足いくものではありませんでした。

一生懸命やっているのは分かる。でも結果的にまずかったら、

それを認め反省材料としなければ、次には繋がりません。
強弁を続ける総理。それでは、信頼回復することはできません。