じゅんちゃんが悪性リンパ腫である事で起こる苦痛と緩和ケアで与えてしまう苦痛を天秤にかけ少しでも楽な方をより苦痛が少ない方を選択しているつもりです。
ですが、緩和ケアをする事で与えてしまう苦痛がじゅんちゃんの心を壊してしまうのではという恐怖があります。
私達は猫達に接する際に決めている事があります。シンプルで当たり前のことですが、猫達が嫌な事は極力しないという事です。もちろんしなくてはいけない事もあります。一緒にいる上では大切な爪切りやワクチン接種で怖い動物病院へ行く事などです。
そんな際には極力同じ流れを決め私達がその行為をした時は嫌な事があるが、それ以外は安心な時と猫達が思える様に心掛けていました。
例えば、動物病院へ行く時は朝1番せいさんが外着をきてケージを出す。この流れがあると猫達は誰かが嫌なことをされるかもと緊張します。ですが、この流れ以外は安全だと知っているのでいつものようにのんびりしています。
じゅんちゃんへの緩和ケアはどうしても1部嫌な事をしなくてはなりません。
なのでせいさんと私で役割を決めました。
1人は嫌な事をたまにする人間
もう1人は一切嫌な事はしない沢山なでなでしてくれる人間
じゅんちゃんには優しくいい思い出だけの人間が居たのだと思って欲しくて。
せいさんには優しい声を掛けて貰う役割を担ってもらっています。
じゅんちゃんのご機嫌を伺い離れて欲しそうな時は離れ、甘えて来たそうな時にはそばに寄り添う。時には床に転がり添寝をし、眠くても水道水が欲しそうな時は寄り添い補助し、グルグル喉をならしている間はなで続けています。
嫌な事をたまにする私はどうしても避けられがちですが、せいさんになでなでされ嬉しくてしっぽをあげているじゅんちゃんの様子を見ることが私の幸せになります。