ポスターのかわいらしさについ、つられてやってきました。
山種美術館。
そうそう、
この【班猫】は教科書に載ってたやつ~~~~~~!
会場内、作品は「犬」と「猫」に分かれて展示されていました。
まず目に留まったのは伊藤若冲の【子犬図】
落ち葉などを集める手箕の中で、すやすやと休む子犬たちと、箒の陰にいる子犬との対比がユニークです。
こちらも若冲作【狗子図】
若冲といえば、「動植綵絵」に代表される細密画に目を奪われますが、こういったシンプルな筆致の水墨画も好きです。モダンアートを思わせる、斬新な描写とダイナミックな構図です。
泣く子も黙る日本画の巨匠!円山応挙の描く子犬【雪中狗子図】も、
ただただ、ムクムクと可愛らしい。
川合玉堂【狗子】
日本画は子犬の作品が目立ちます。
それにしても上手いな~~~
同じく川合玉堂【猫】
玉堂、デッサンが秀逸ですね~。
サラッと警戒なタッチなのに、猫の躍動感が見事です。
小林古径【猫】
こちらは観音様みたいに神々しいネコですね。
山口晃【捕鶴図】
鶴を捕まえる相談中の猫なんだそうです。
1969年生まれの現代の画家ですが、江戸時代の絵を思わせる洒脱さ・ユーモアが伝わる絵です。
ネコの丸い背中がとってもカワイイ
ところで観覧中、スマホで作品を撮影している方が。
もしもし、ここは撮影禁止ですよ?
と声をかけようとしたら、一部の絵はなんと!
撮影OKでした!
それが、
あの【班猫】!
ちなみにこれ重要文化財よ?
うわ~~、やっぱり上手い~~~~
西洋画並みの正確なデッサン力に改めて感心しますが、ネコの柔らかさとかしなやかさが、日本画ならではの軽やかな表現にぴったり合っていると思いました。それにしても器量よしのネコさんですよねぇ。
さらに、
長沢芦雪【狗子遊図】!
ころころとじゃれあう子犬たち、皆愛らしいですね
いつも思うんですが、日本画は特に生き物の描写が愛に溢れていますね。
しかし、ポスターに使われる展示作品が両方とも撮影可だなんて、なんと太っ腹なんでしょう!