のどかな福島の田園に、突如として現れる白亜のラブホ。
ではなく、
ここは良い子も自由に入れる夢のリカちゃんキャッスル。
リカちゃんのことなら何でも分かる博物館だけど、リカちゃん製造工場でもあるのよ。
何たって、リカちゃんっていったら、国民的超~~~~メジャーなお人形さんですもの。
リカちゃんで遊んだことない日本人乙女なんているのかしら?私はバービーだったなんてのはナシよ。何せ子供の頃から乙女心なんてものとは全く無縁のがさつな私でさえ、リカちゃん、持ってましたもの。
入ってすぐ、等身大のリカちゃんがお出迎えしてくれるの。
横でリカちゃんに見とれてる女の子、ちょーどおそろで可愛いわ。ちなみにこの衣装、大人用もあってタダで貸してくれるのよ。私は遠慮したけどね。
まずはリカちゃんファミリーのご紹介。
リカちゃんは由緒正しいフランス貴族の血を引くハーフ。双子の妹と三つ子の弟妹がいるの。お父さんは香山家の入り婿?それにしてもお母さんてば、随分多産だわね。33歳で6人の子持ちとはね。
そうそう!私は1代目ど真ん中世代なの!
わ~~~このリカちゃんハウス持ってたわ~~~。懐かしいぃぃ~~~~~。
初代のリカちゃんハウスは4畳半一間って感じだけど、香山家の収入は順調に増えてるみたく、
家具を買い、
キッチンセットも揃え、
1986年には2階建ての豪邸にまでなりましたの。
2017年現在のお宅はなんとエレベーター付きみたいよ。
他にもコムサデモードリカちゃんとか、リカちゃん発売50周年を記念して作られたダイアモンドの衣装を身に付けた100万円リカちゃんとか、
貴重なアイテムも見れるんだけど、
何たってすごいのは一点ものリカちゃんよ。
人間のオートクチュールにも負けないくらい、ゴージャスでステキよね~~。ため息が出ちゃう。
そういや、フランス人形って昔、オートクチュールのデザイン見本のために作られた、ってなんでも鑑定団で言ってたような…
そうしてこちらのコーナーでは、好きなお人形と衣装や小物を選んで、オリジナルのリカちゃんを作ることができるの。
去年行ったカップヌードルミュージアムを思い出したわ。でも物欲まみれの子供の私なら、さっきの毛皮衣装がない!ってダダをこねると思うわ。
こちらは等身大のリカちゃんハウス。リカちゃんになった気分が味わえるの。
でもここでもつい、岩下の新生姜ミュージアムを思い出してしまったわ…
さっきも言ったようにここは工場も兼ねているので、リカちゃんの製造現場も見ることができるのよ。
ほんと、メイドインジャパンのハンドメイドなのね~~。この日はリカちゃんの命というべき、お顔を作ってたわ。
彩色前のお顔は玉子みたい。
目口が入るとこう。随分細かい熟練作業よね。
髪の毛は特殊なミシンで、
ガガガガガガガガガガガガガガガガガ
と容赦なく、ぶっとい針でリカちゃんの小さな頭に植毛されるの。
隣で見ていたお姉さんも思わず、「イタタタタ・・・」ってつぶやいてたわ…。
髪の毛が生えたリカちゃんの生首が無造作に転がってるわ。
でも、ここまで赤裸々に舞台裏、良い子のみんなに見せちゃって良いものかしら?ちっちゃい子はトラウマにならないか心配よ・・・
それにしても、製造の過程って見てるの楽しいわよね。リカちゃんなんぞにまるで興味がないであろうダンナもずっと見入ってたもの。家に戻ったら早速他の工場見学ツアー検索してたけど、まさかリカちゃん工場で工場見学モードにスイッチが入るとは思わなかったわ。