「寄席とポスターと昔」その12 コマモダン寄席 | 福盛貴弘の脳炎日記

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日常生活で起きたことを素朴に書き記しています。
まずは、予告編2編をご覧ください。

コマモダン寄席から少しそれてしまうが、その11からの流れで大木こだま・ひかりの話を。「お笑いスター誕生」で衝撃的な事件が起こった。

 

 

 

 

この頃のお笑いスタ誕は、吉本以外の芸人が全国放送で活躍する場となっていた。吉本を離れたB&Bが初代グランプリというのは有名な話。

 

松竹から、若手では、春やすこ・けいこ、ミヤ蝶美・蝶子らが、中堅では、海原はるか・かなた、酒井くにお・とおる、横山たかし・ひろしらも出ていた。

 

ゴールデンルーキー賞シリーズでは、アゴ&キンゾーがとんねるずに勝つという強烈な戦い。キャリアや人気は関係ないのが如実な番組だった。

 

くにお・とおるやたかし・ひろしが、とんねるずと同じ土壌で戦っているだけで面白い。得点ランキングボードで、参加芸人の順位が分かるのは酷だった。

 

少し話が弾んでしまったが、元に戻して、グランプリシリーズ。10週勝ち抜けばグランプリという過酷な制度。なんせ10本おもろいネタがいるんやから。

 

B&B、おぼん・こぼんが10週ストレートというのは下馬評通りだったと思う。

3代目のギャグ・シンセサイザーは、名前は憶えているがそれ以外思い出せない。

 

そんな中、満を持してのこだま・ひかり、4代目グランプリ獲得。

まだ若手のとんねるずに「お前ら売れるよ」と言っていた頃のこだま。

 

こんなガチな番組ないよなと思っていた後に、もっとガチな事件が。

獲得直後の楽屋に警察が来た。ひかりが覚せい剤取締法違反で逮捕。

 

時代といえば時代だが、80年代は、世間の目が少し厳しくなった。

ひかりは引退、こだま・ひかりは解散。栄光から絶望へ。

 

結果が出るまで警察は逮捕を待ってくれたようだが、獲得前の逮捕か、獲得後の逮捕か、どっちがよかったんだろうか。

 

 

 

 

 

その13につづく。