「脳と幻聴とよしお」 | 福盛貴弘の脳炎日記

福盛貴弘の脳炎日記

日常生活で起きたことを素朴に書き記しています。
まずは、予告編2編をご覧ください。

幻聴や空耳というのは、ない音が聞こえてくる現象。
後者は意味が派生して「聞き間違い」に拡張された。

入院中に、いろんな悪口は聞こえてきた。
近い部屋にいる、見たこともない患者さんの声が多かった。

「また来てるよ」「無駄なのにさすってるよ」といった声。
個室なんで、他の部屋の患者の声が聞こえてくることはない。

おそらく母親のことを言っていたんだろう。
その時は、毎日来てたのを知らなかったが、なんかの刺激に反応したのか。

で、自分が思い込んでいることが、他人の声になったのか。
なんせ、夢の中の世界なんで、自分ではよく分からない。

そして、これについては、他人もよく分からない。
医師は興味がないし。ほとんどの看護師はそれどころじゃないし。

たまに聞いてくれる看護師さんがいたのはありがたかった。
担当でもないのに、感情が抑えられない私の部屋で話を聞いてくれて助かった。

さて、幻聴だが廊下から実際に聞こえるのは看護師さんの声ぐらい。
看護師さんには、暴れていろいろ押さえつけられていたから罵声も浴びせられた。

それについては幻聴ではない。それをおとなしく対処しろというのは幻想。
まあ、それは仕方ないと割り切っているので、そんなに気にしていない。

その後退院して、浅草までバスで行ってる時に、急に「そんなのかんけえねえ」。
なんで、バスの中で小島よしおなんやと。原因は帰りに判明した。

「そんなのかんけえねえ」と聞き間違えたのは、「千駄木三丁目」。
入院中、こういう空耳ばかりなら、病まずに済んだのかもしれない。





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