「鼻と栄養と食事」 | 福盛貴弘の脳炎日記

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日常生活で起きたことを素朴に書き記しています。
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私は食べてない派!

今は食べていない。
入院中は食べていた。

入院中に3食食べていたのは、口から食べれるようになってから。
それまでは経管栄養のお世話になっていた。

鼻から経鼻胃管というチューブを入れて、今で通す。
流動食によって、私は生かされていた。

カルテを見れば正確なことは分かるが、これも3食なんだろう。
1日3回行なわれていたら、3食ということになる。




さて、経鼻の状態から、経口の許可が出た。
口から食べ物を食べれるようになり、鼻のチューブは抜去された。

今から思い返して、むせることはなかった。
気管や肺に間違って食べ物が入ることもなかった。

脳腫瘍や脳梗塞で嚥下障害になる場合がある。
私の場合は、どうやらならなかったようである。

嚥下障害は主に咽頭のあたりで喉頭蓋が上手く動かないんだろうと推測。
この機能回復訓練は言語聴覚士が行なうそうだ。

部位については、音声学をやっていれば容易に想像がつく。
ただ、いまだに喉頭蓋の動きは自覚できない。

ここの動きが自覚できるようになれば、口から出せる音が増えるんだが。
IPA(国際音声記号)に記されてはいるが、今のところ出せない音を。

さて、いろんな方法を見たが、喉頭蓋そのものの動きの訓練は見当たらない。
呼吸や筋肉運動、咽頭での舌根の動きなど分かりやすいところを動かす。

それらの動作訓練によって、うまく胃まで運べるようになるのだそうだ。
確かに間接的に周りから攻める方が効果があるような気がする。




意識が混濁していても、しゃべっていたようだ。
だから、口腔内の運動についてはある程度できていたのだろう。

ただ、自覚してコントロールできる保証がない。
身体に麻痺があるから、箸は無理だし、スプーンですら使えるか分からない。

ものを食べるというのは、口の中の前から始まっている。
箸、スプーン、フォークとナイフで口に入る適切なサイズにするところから。

口に入ってきたものを噛んで小さくして、のどに送る。
その後、のどを通って、胃に送り込む。

嚥下はこれらの過程を指すようだ。
そのどこに障害があるかは病状によって異なるようだ。

経管栄養も嚥下障害に対する対処法。
そういう意味では、私も嚥下障害だった。

ただ、これは機能回復訓練のしようがない。
何せそれ以前に脳が大幅に混乱していたのだから。

ものを食うというのも、口やのどだけの問題ではない。
しゃべっているという動作も、食うのに役立っているのかもしれない。




今日、口から食える幸せを改めて実感することにした。






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