NHK鹿児島放送局で

キャスターをしていた

寒い冬の日。


29年前。

1月17日の午前5時46分に

阪神・淡路大震災が起こりました。


マグニチュード7.3。

6434人が亡くなり

信じられない甚大な被害でした。


いつもより早く出勤すると

鹿児島局も騒然としていました。


一緒に夕方ニュースを組んでいた

大先輩アナウンサーは神戸出身で

ご家族も神戸にお住まいだったので

その心中は計り知れません。

それでも私たちに弱さを見せず

気丈に生放送の現場を仕切っていました。


通常通り、スタジオに入り

ニュースを伝えながらも

いつまた余震が起こるか分からない

恐怖を感じつつ

緊迫した状態が続きました。



あれから29年。


今ではすっかり復興していますが、

震災後、神戸には何度も足を運んで、

そのたびに街が活気を取り戻す様子を

見守ってきました。


今回の能登半島地震。

まだまだ時間はかかりますが

被災された方々の心の傷が癒えて

1日も早く平安が訪れますように。