許すことで分かり合えた。

タレントの青木さやかさんに長年、葛藤した「母」との関係についての話を伺った。生まれてから一度も褒められたことがなかったという青木さん。90点のテストを見せたとき褒められると思いきや「どうして100点取れなかったの」と責められた話や、女性でありながら校長を務め上げ、社会的地位も信頼性も高かった母親との確執。ことごとく浴びせられる非難の言葉に胸が苦しくなった。辛かったろうな、自己肯定感は下がる一方だったろうな。何かあっても守ってもらえない。家族でありながら緊張関係にあった、そんな衝撃的な話の後で、「許すことで分かり合えた」話に展開していった。

親子だからうまくいく。とつい考えがちだが、親子だからこそギクシャクする関係もあるのだ。俗に言う、親ガチャ。毒親である。青木さんは母親が最も嫌い蔑んでいたお笑いの世界に入り、活躍し、復讐を果たした。半生にわたる心の葛藤と変化について綴られた著書「母」(婦人公論)。ぜひご一読を。



あなたが今、どうな状況に置かれていても、苦悩している人は特に親との向き合い方や生きるヒントになると思います。母と和解し、介護の末に見送った今、青木さんは「お母さんのことが、どんどん好きになっている」そうです。自ら母になった経験も生かされ、生きているうちにいい関係になって良かったと振り返っていました。

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