堅忍果決 | ふくかわのブログ

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趣味はゴルフとラーメン作りサカナ釣り山菜採りファイターズファン。

高校時代を

一緒に過ごした

友人のI君が

入院したという。

 

 

見舞いに行こうと

連絡を取っていたS君が

言うには

 

どうやら肺癌らしいと

いう事だが

 

「見舞いは辞退する」

と、彼から返事があったそうで

 

どうしたものかと

思案に暮れたS君は

たまらず私たちを

いつもの居酒屋に召還した。

 

「どうりで最近顔を出さない理由が

それだったのか」と

誰かがため息をついた。

 

見舞いに行ってエールを

送りたいとの思いは

皆、同じ気持ちだ。

 

しかし、本人が「辞退」する

と言っているのだから

無理に押し掛けるわけには

いかない。

 

 

 

弱っている姿を

見せたくはないのか

病気そのものを

受け入れられないのか

「辞退」の理由はわからないけれど

伴侶のいない彼は

1人で戦う事を決めたのだ。

 

 

 

 

 

闘病している患者は色々な事に

相当に「頑張」っている。

 

その患者に「ガンバレ」という

言葉は本人にとっては

辛い以外の何物でもない。

 

そして、

本人、家族以外が「ガンバッテ早く良くなって

ほしい」と思うのは

 

極めて乱暴な言い方をすれば

 

患者の不幸な顛末で

自分が悲しみたくないという

思いに着地する・・・・

 

 

 

 

・・・というような事を

どこかの誰かが言っていた。

 

「当たらずとも遠からず」

と思う。

 

 

 

友人知人の病状が

自分にどういう影響があるかと

問われれば

確かに自分の生活には影響は無い

だろう。

 

 

 

・・・けれど・・・

 

 

 

 

 

一年に何度か

 

思春期を共に過ごした縁で

バカなオトコ達の集まりが

何よりも好きだと言って

いつも誰よりも

騒いで楽しんでいた

彼を思うと

 

 

やはり

彼の復活を願わずにはいられない。

 

一人で戦うと決めた

彼に

無言のエールを送るしかないけれど

 

 

 

 

傍観者の私たちは彼を待つしかないのだ。