久万高原町のふるさと旅行村
 
ふもと温泉に訪れた日、温泉に向う前に寄ったところがあります。
久万高原町のふるさと旅行村というところ、
 
久万高原町ふるさと旅行村
 
久万高原町は標高が平均で800mくらいの高さにあります。
関東で言えば山中湖が982mですから、結構な高さです。
その高原の気候を活かした自然体験村というのがふるさと旅行村。
ここで食事をしようと向いました。最初訪れたのが村のこの施設。
水車小屋の上に建つ「なごみ亭」というお蕎麦のお店、
 
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上って水車小屋の屋根越しに下の池を眺めた様子、
 
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これが入口です。
 
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店内の様子、お客は私ただ一人、
 
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このお店のウリは、久万高原町産の韃靼(だったん)そばを使ったお蕎麦、
 
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その韃靼そばの大盛を頼みました。
 
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麺が太くて噛み応えのある韃靼そばでした。ここのご主人ソバ打ちが
趣味で、サラリーマンを退職してこのお店を始めたそうです。
ご夫婦で営んでおり、その素人さがいい雰囲気でした。
 
ふとこの嘗め味噌が目に入り、
 
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この説明書きに魅せられてつい買ってしまいました。ご主人に言わせると
冷奴に付けて食べても美味しいそうです、楽しみ。
 
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なごみ亭を出て次に向ったのが、ここ「和蔵一畳庵
 
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下調べでは茅葺の古民家を利用したカフェとなっています。
 
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これが入口ですが、カフェというより「民芸資料館」という雰囲気。
 
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入口から右をのぞいたところ、茅葺の風情がなんとも言えません、
 
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早速中へ、これが土間のカウンター、
 
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土間から部屋の方を見た感じ、お客さんが一組。
 
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ふと天井を見たら、大きな樽が逆さまにして置いてある、はて?
 
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カフェのオーナーに早速聞いたところ、この辺りは昔から和紙の
製造が盛んで、和紙の原料となるみつまたの木を茹でたあと、
この樽をかぶせて蒸したのだそうです。するとみつまたの皮が
むき易くなるとのことでした。成る程です。
 
和紙の原料
 
土間に飾ってある絵が気になりました。好きな雰囲気の絵です。
ネームに、Masatsugu Itoとある。
 
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これまたオーナーに尋ねると、伊東正次という久万高原町出身の
日本画家で、オーナーの同級生だそうです。その伊東氏が民家で
自作の襖絵を展覧したいということで、ここで開催したという
ことでした。その時の案内パンフ、(右下クリックで拡大)
 
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ネットで伊東正次氏のことを調べました。次のサイトを開いて作品の
10番目の「桜」というところをクリックして下さい。ここで展示した
「三春町の滝桜」の絵が掲載されています。
 
日本画家 伊東正次の襖絵
 
実はフクさん、この三春の滝桜はわざわざ見に行ってブログで取り上げ
ています。残念ながら、ちょっと早すぎましたが。
 
小さな旅と大きな感動(三春町の滝桜)
 
ここで注文していた珈琲とわらび餅が来ました(わらび餅って、
カロリー低いよね?)。
 
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ここでそのオーナーに登場願いましょう(本人の了解得ています)。
 
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こうやって古民家の中でいろんなお話しを聞きながら珈琲を啜っていると
時空がゆっくり流れるようで何とも言えません。オーナーが勧めてくれる
ので座敷に上がってみました。囲炉裏から煙が上っています。
 
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これは茅葺が一昨年葺いたばかりなので、コーティングの意味で煙を
出しているのだそうです。煤(すす)で萱をコーティングすると虫除けに
なり、茅葺屋根が長持ちすると聞いています。茅葺工事の棟梁はわざわざ
高知から来て差配してもらったそうです。茅葺の職人も少なくなっている
のでしょう。
 
座敷に展示してある重箱、弁当箱です。箱書きには安政2年とありました。
 
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座敷奥の仏間と戸板です。この戸板のところに伊東正次氏の桜絵が展示
されました。
 
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ここで、オーナーが何か聞えませんか?という。はてカエルかな?と思い、
外を見たら・・・、あれあれ珍客が、
 
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なんと向かいの池から餌をもらいに歩いて来たのでした。
 
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2羽連れ立ってくることも多いのですが、この日は単身(我れと同じ)。
お腹一杯にしてお帰りでした。
 
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「庭にもお客さんがいますよ」とオーナーが木切れを持って土を掻いて
出てきたのが、このお客さん、
 
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なんと沢蟹です。今産卵期で土の上を刺激すると何故か出てくるのだ
そうです。何とも面白い。すっかり長居をしてしまいました。
雨の週末、素敵な時間を過すことが出来ました。この和蔵一畳庵を
ネットで調べたら、やはりブログで取り上げている方がいました。
お二人下記に紹介します。やはり二人とも女性です。おっさん向きじゃ
ないのかね。
 
帰りたくない古民家カフェ・・・和蔵『一畳庵』
 
和蔵一畳庵
 
最後に雨上がりの一畳庵のお庭を掲載して久万高原ふるさと旅行社の
レポートを締めましょう。
 
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珈琲とスイーツが似合う(ゎない)?  フクさん