はじめに断っておきますが、タイトルの「アタピー」は「アトピー」を打ち間違えたものではありません。
医薬品の名前で、
アタラックスP
という精神安定剤&抗ヒスタミン剤なんですが・・・・・。
以前は市販されてたかな・・・・←要らん知識だけはぎょうさんある。
えーっと、昨日のエントリで書きました、
加藤先生の「東大のがん治療医ががんになって」と言う本で
加藤先生が医師になって間もないころに
上級医に「アタピー」出しといて!
と頼まれたそうで、
病院のオーダリング端末のオーダー画面で
「アタピー」
と入力して検索したのですが、
該当する薬品なし。
続いて、
「アタピ」
で検索するも・・・・
(お医者さんがこういう風に薬の頭3文字で検索するのは良く見ますね。)
これも該当する薬品なし。
それもそのはず。
「アタピー」
を出したいのなら、
「アタラックスP」
もしくは
「アタラ」
で検索しないと出てきません。
ちなみに、
私の前主治医は、
私を時折強い不安の発作が襲うことや、アレルギー持ちで私がアレルギーの薬の処方を希望したことから、
精神安定剤(抗不安剤とかminortranquilizerとも云う)と抗ヒスタミン剤の2つの働きを兼ね備えた、一石二鳥的な、アタラックスを処方しようとしたのですが・・・・
私は粉薬やシロップが飲めません!!
でも、病院に採用されているのは、アタラックス錠10mgと、アタラックスPシロップだけ。
と言う事で、アタラックスの錠剤を半分こ(0.5錠に)して処方できるかを知りたい前主治医は
PHSを胸ポケットから取り出し、
薬剤部へと電話をかけました。
前主治医:
「あー、小児科のMです、いつもお世話になっております。えーっと、いま外来に13歳の男の子がこられて、不安感とかアレルギー症状があるので、アタラックスP錠を処方したいんですが、半分に割ると潰さなきゃだめになりますよね?・・・・」
薬剤部:
「えっ!? アタラックスP錠!?」
前主治医:
「そう、アタラックスP錠。」
薬剤部:
「ちょっとお待ちください・・・ アタラックスP錠って、販売されてませんね・・・シロップならありますが。」
前主治医:
「そんなはずないわよ、いまオーダーできるんだもん。・・・・あ、ごめんなさい。アタラックス錠でした。」
薬剤部もそんくらい融通きかせぇ!!
って気がぎゅんぎゅんしてきました。
結局、錠剤は潰さなきゃいけなくなるので、1錠で処方されたのはいいですが・・・・
帰宅して鼻水がひどかったので早速アタラックス導入。
するとモノスゴイ眠気が。
と言う事でごろんと横になったら、
そのまま爆睡
それで、
健忘と悪夢のおまけ付き。
もう最悪です。
デパスでもレンドルミンでも健忘が出ない私がなぜアタラックスで副作用が出たのかは謎です。
ちなみに、メイラックスも処方された事はありますが、メイラックスは超超長時間型なので健忘は出ないのでしょう。
前はアレルギーで分2/5日分で処方されたのに、何の問題もありませんでした。
人間の身体って不思議です。
閑話になりますが、
FS病院の小児科部長のO先生(仮名)は、
私が喘息発作のような症状で受診した際、
受診の時にはきれいさっぱり発作は治っていたので、
風邪と診断し、
アスベリン散(咳止め)とムコダインDS(痰切り)を
処方しようとしたのですが、
私は粉薬やシロップが飲めません!!
と言う事で、
先生が電子カルテのオーダー画面に
必死に何か入力しています。
ちなみに、このとき出てきたのは
「フスタゾール糖衣錠」
と言う薬です。
フスタゾールはいろいろあって、シロップも小児錠もありますが、
この病院には、「フスタゾール糖衣錠」しかありません。
やはり小児科の先生は錠剤の処方に慣れてないのでしょうね。
FS病院は救急の当直でも、小児科医はこどもしか診察しませんし、
大人を仮に診察するにしても、粉薬で処方すればOKでしょうし。
で、オーダー画面の検索窓に、
必死に入力しています。
「フタ」
しかし、該当する薬品なし!!
・・・・フタ???
フタで検索しても、
フスタゾール糖衣錠が出てくるわけがありません。
私は妄想していました。
「・・・・・この先生が出したいのは何のフタだろう??やっぱ鍋だよね・・・土鍋?アルミ鍋?・・・・」
それで看護師さんが、
「何を処方するんですか?」
O先生にと問いかけたら、
O先生は、
「あのー・・・なんだったっけな・・・・あの・・・フタ・・・・・フタ??」
看護師:
「フスタゾールの間違いじゃないですか??」
おー、ナイス看護師さん。
「フタ」のヒントでフスタゾールが連想できるとはなんともユタカな発想力。
.
オーダリングシステムや電子カルテもいい事ばかりではないのですね。
さて、閑話休題・・・・と言ってみたものの、今回は書く事が無いので、この辺でお開き。