小説:コロナと潜水服/奥田英朗 | 本と映画と、たまに猫。〜そろそろ、おねむ〜       

今日の一冊は、心が和む珠玉の短編集です。

あらすじ等はこちら👇

 

一言「ピンチはチャンスと、隣り合わせかも」。

 

感想からちょっとそれますが。

某作家さんが以前Twitterで「このコロナ禍の状況を、今後の著作にどう書くべきなのか?」。

フィクションとはいえ、避けるのか否か。

 

奥田さんは直球勝負で来ました。好きな作家さんだけど、このタイトルに若干ためらった。

そんな私に喝!

 

表題作は「小説宝石2020.7」掲載。みんなが不安に陥った時期。

感染を疑われる状況にいた、30代の父と、予知能力を持っているらしい息子。

息子を信じ、家族を守るために。父がとった行動。

なりふり構わないその姿に、家族愛が溢れてました。

 

その他、妻の不貞で家を出た作家、プロ野球選手の恋人、閑職に左遷された男。

一寸先は闇の中を進む、それぞれの行動や思いが。力をもらえる。

 

最後の「パンダに乗って」。

中古のフィアット・パンダを買った男が、ナビに導かれて行く先々の話。

車は所詮機械だけど、ずっと乗っていた人やその周囲の思い出が、どこかに残ってる。

一つの車でいろんなの人の記憶を掘り起こしてく様。

ちょっとうるっとくる、あったかい話でした。

 

2時間ほどで読了。表紙も表題作を読むと、「ああそうだねえ」ってわかる。

どこかで見かけたら、手にしても損はしません。

 

⭐️今日のマーカーワード⭐️

「男と違って、女の人生は何通りもある。

だから、どれを選んでも別の人生があったのではと思えてくる。

もう1人の自分が、どこかにいるんじゃないかと思えてくる」

 

今日も一日お疲れ様でした。

明日もいい日になると、いいね。