南仏コートダジュールで独身生活を謳歌するサミュエルのもとに、かつて関係を持った女性クリスティンが訪ねてくる。クリスティンはサミュエルの娘だという赤ん坊グロリアを彼のもとに残し、姿を消してしまう。慌てたサミュエルはクリスティンを追ってロンドンへ飛ぶが、言葉すら通じない異国の地で彼女を見つけることはできず途方に暮れる。そんなサミュエルを救ったのは、地下鉄で出会ったゲイのベルニーだった。それから8年後、すっかり家族となった3人の前に、グロリアの母クリスティンが現われる。(映画.com)
「最強のふたり」のオマール・シーが主演を務め、自由気ままなプレイボーイがゲイの友人とともに子育てに奮闘する姿を描いたフランス製ヒューマンコメディ。全米で異例の大ヒットを記録したメキシコ映画「Instructions Not Included」をリメイク。
「あなたの娘よ」といきなり赤ちゃんを置いて行かれて母親を追いかけ。
途中の地下鉄での男性職員や、サミュエルの慌てぶりがくすっときて。
これはきっと楽しい作品だと確信。
地下鉄でのサミュエルのアクション(軽業風)に、映画プロデューサー・ベルニーが惚れこんで、スタントマンにスカウトするの流れは納得。
サミュエル役のオマール・シーって、結構手足長くてアクション向いてます。
赤ちゃんのグロリアが8歳になるまでの移り変わりを、よく似た子役を使っているのもナイス。
シーンはそれぞれ短かったけど、観ている方はだんだんグロリアが可愛く感情移入します。
失踪した母親・クリスティンに、サミュエルがFBでずっとグロリアのメールをコピーして送るって、現代風!。でも最終ログインから8年・・・。と思ったら既読になっていく所は、びっくり。
ここからちょっと話はシリアスに。
でここまでで疑問が二つ。
①サミュエルは本当の父親なのか?。
②サミュエルとグロリアが、病院で注射をしたとき。Dr.が「もう先は短いですね」と言ったのは、どっちが病気なの?。
母親にはもう彼氏がいて、グロリアを引き取りたい。
となると「親権争い」になるのが、一転二転して見ごたえありました。
ゲイの友人で仕事仲間のベルニー。
彼が最初の出会い以降、随所でサミュエルをアシストしているのがナイス。
「今までずっとグロリアの母親役をしてきたのよ」。そうだそうだ!。
ラストはなるほどなあ、と切なかったです。
なのに、見終わった後は気分爽快になれる。良作でした!
2016イギリス/フランス118分
今日も一日お疲れ様でした。
明日もいい日になると、いいね。