目が不自由な人のために映像を言葉で伝える、映画の音声ガイドの新たな仕事を始めた尾崎美佐子。けれども、ある時、彼女は、中森雅哉という弱視のカメラマンから、音声の付け方が不親切でなってないという、忌憚のない批判を浴びせられることに。中森は一流のカメラマンだったが、今やその視力を失いつつあった。はじめは彼の率直で無愛想な態度に反発を覚える美佐子だったが、次第に彼の写真作品や人柄に心惹かれるようになる。(wowow)
河瀬直美監督が、前作「あん」に続いて永瀬正敏さんと組み.。本作でも第70回カンヌ国際映画祭のエキュメニカル審査員賞を受賞した作品です。
TVの副音声ガイドを聞いたことはあったけど。映画にもあるんですね。
冒頭で中森が美佐子に「説明描写がくどい」云々言う箇所。
確かに次から次へとガイドされると、確かにイマジネーションを浮かべる時間がないな。
全部その風景や描写を、言えばいいもんじゃないって難しい。
「光を感じていたい」。
中森ができるだけ日の当たる部屋を借りたこと。夕日の写真、そして美佐子と母の場面。
太陽の光のパワーは、人の心の隅にある何かを動かす。そんな印象を受けました。
久しぶりに静かだけど、ちょっと心揺さぶる作品。
涙が出る一歩手前のせつなさ・やるせなさが漂ってます。
点字ブロックや白杖は、視覚障がい者の方には大切であること。
中森の動きで感じました。
最後の劇中映画の副音声ガイド。声が、「あん」のあの方で。
淡々とした読み方だからこそ、情景が心に伝わりました。
加えてこの中森役は、永瀬さんだからこそ、苦悩に満ちたカメラマンを演じられたのでしょう。
感服。
2017年日本102分。
今日も一日お疲れ様でした。
明日もいい日になると、いいね。
