最後の爪痕<LOGAN ローガン/ヒュー・ジャックマン> | 本と映画と、たまに猫。〜そろそろ、おねむ〜       

ミュータントの大半が死滅した2029年。長年の激闘で疲弊し、生きる目的も失ったローガンは、アメリカとメキシコの国境付近で雇われリムジン運転手として働き、老衰したプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアを匿いながら、ひっそりと暮らしていた。そんなある日、ローガンの前にガブリエラと名乗る女性が現れ、ローラという謎めいた少女をノースダコタまで連れて行ってほしいと頼む。組織に追われているローラを図らずも保護することになったローガンは、チャールズを伴い3人で逃避行を繰り広げることになるのだが……。(映画.com)

「X-MEN」(00)以来、17年間で9作ウルバリン(以下はローガンとする)を演じた、ヒュージャックマン。

1作目は無名の俳優だったのが、シリーズとともに人気・実力をつけていきました。

なのでローガン=ヒュー・ジャックマンと言えるでしょう。最初はびっくりしましたね。

 

そんなローガンも、チャールズとともに「老い」を前面に打ち出しています。

ローガンがメガネをかけて文字を読むのを見て、「老眼」を思い浮かべたのは私だけじゃないはず(失礼)。

そんな二人と対照的な少女・ローラ。たぶん12歳くらいと同等の設定。

彼女もローガンと同じ「爪」をもつミュータント。

若いですからね、いざ爪を出す戦闘シーンが素早い秒殺ぶり。

で傷ついても、かつてのローガンと同じく細胞の再生能力がしっかりあります。

 

それに比べローガンは、徐々に再生能力が衰え、傷が回復しません。フラフラ、大丈夫か。

研究所で造られそこで生きてきた、ヤングミュータントたち。

世代交代がここに現れてきます。

執拗にローガンやヤングミュータン達を追いかけてくる組織と、どう戦うか。

 

ローラのキレッキレすぎるシーンや、組織との闘いなど。

「R15+なんて大したことないでしょ」と思っていた私が甘かった。

結構流血&死体の山な場面も多いので、体調がいまいちの時は順延しましょう。

ただ言えるのは、これまで背負ってきたたくさんの悲しみを。ローガンが振り払うように突き進んでいるとも言えます。意味がある。

 

今までX-MENを指揮してきたチャールズの言葉が重い。

「人生というものは。愛し合う人々がいる、安心できる場所」。しみじみ。

ラストにローラが示したものは、しっかりと目に焼き付けておきたいシーンでした。

 

2017年アメリカ138分PG15+

 

<おまけ>

ローガン達が途中立ち寄って、泊まることになった農家の主人。

海外TVドラマの傑作「ER」のベントン先生こと、エリク・ラ・サールさんでした。

めちゃくちゃ久しぶりでした。こんなところで会えるとは。

 

今日も一日お疲れ様でした。

明日もいい日になると、いいね。