”あなたは、浅草に行ったこと、ありますか?"
幼馴染の雅美が、関取になるべく上京。
恋仲の志万は、故郷・天草を捨てついてきた。
しかし雅美は親方の娘と恋仲になってしまう。
自暴自棄の生活を送る志万には、皮肉にも
誰の子かわからない命が宿っていた。
志万は「最後に浅草寺を一目見たい」と意識朦朧に
弁天堂に向かうがそこで倒れてしまう。
「おい、おまえさん、大丈夫かあ」。
と、留次に助けれた志万。その後、妾という立場だが、
留次と大切な家族になった。
その後志万は「志万田」という小料理屋の女将になり、
浅草で暮らしていく。
そんなある日志万は、橋で身投げをしようとしている
女性を見かけた。
あの日の自分に重なった志万は、女に声をかける。
浅草のおんな (文春文庫)/文藝春秋


