アメリカン・ロック最高のオタク系プロデューサー、ヴァン・ダイク・パークスのソロ第一作。初のコンセプトアルバム、ビートルズの“SGT Pepper's”の翌年にリリースされたアルバムで、同じコンセプトアルバムとして同レベルのクオリティを持ちながらもまったく売れなかったアルバムです。
アメリカン・ロックの良心ともいえるバーバンク・サウンドという言葉もまだ一般的でなかった頃です。
ストーンズは“SGT Pepper's”の影響で“Their Satanic Majesties”をつくってコケましたが、アメリカでこんなの作ってた人がいたんですねぇ・・・
このアルバムのコンセプトはまさにバーバンクサウンドの魅力である、“アメリカの繁栄と自然が理想的な状態で融合した世界”を音楽によって作り出すという試みです。
テーマパークのように音楽の断片をかわいくまとめあげた音楽なのに、全体から伝わってくる印象は凄く渋いのです。
ちなみにプロデュースもしているとおり、Lowell Georgeとも仲が良く、ブライアンウイルソンがビーチボーイズから失踪した際に、ふたりでLA中を探し回ったという逸話も残っています。
10年位前に最初に聴いたときは、まったく理解できませんでしたが、徐々に全体像が見えつつあります。その位深い(だろうと思う)アルバムです。
去年、ブライアン・ウィルソンとヴァン・ダイクとで完成させる予定だった幻のアルバム“Smile”がリリースされましたが、ヴァンダイクについてもこれから再評価されていくのでしょうか。それはSong Cycle(歌の循環)であり、結局またよく理解されないまま廻っていくような気もします。。。