Blogの主旨とズレますが、今日は音楽ではなく絵(画集)のお話。先日Blue Noteに行くついでに、表参道の某インテリアショップで購入したレイモン・サヴィニャックの画集です。
2002年のサヴィニャックの回顧展の際に出版された作品集らしく、初期のめずらしいものから代表的なものまでほぼコンプリートに近い数の作品が掲載されています。なにしろ500ページ以上もある本で、かなり見ごたえがあります。ところどころ解説も書かれていますが、フランス語なんで全くわかりません・・・
以前から洋書を扱う書店で立ち読みで眺めながらいつかは欲しいと思っていながらも価格の高さでなかなか買えずにいた本で、その店の店員と社長に絶版になったことを聞かされ購入しました。
値段は税込み約9000円。(書店によっては1万円以上の価格設定がされているとのこと)
もう一冊、現在大阪天保山で行われている展覧会の画集もあり、東京ではそこでしか手に入らないと言われどっちを買うか悩みに悩み、結局そっちの画集は相方が買いました。そちらは日本語の解説付きなのです。
サヴィニャックのほとんどの作品はフランスの商業用広告ポスターです。
カラフルでどこかとぼけていながら、風刺さえ感じさせる彼のポスターは古き良きパリの高度成長期を連想させます。
題材となった商品はチョコレート、文房具などの小さなものからエールフランス、映画など多岐にわたります。その中でも、ごく日常にありふれた小さなものを描いた作品に彼の真価が表れているような気がします。
BIC社のボールペンひとつとっても、彼のポスターを見ることによりなぜか魅力的なものに見えてくるのです。
おそらく彼はモデルとなる商品についてはどんなものにでも愛着をもってキャンパスに向かっていたのではないかと思います。
普段見慣れたなにげない光景の中にもアートがあり、常に一方的なモノの見方ではなくいろんな角度から見ることが重要ってことでしょうか。
以前、誰かが
「詩を書くときには男の気持ち、女の気持ちどちらか一方の視点で書くと平面的な世界しか描けないが、詞の世界に男女両方を登場させて、ずれた両者の観点から描くことによって詩の世界が立体的になり奥行きがでる」
というようなことを言っていたのを思い出しました。(ユーミンだったかな・・・)
一方的な見方、考え方をせず常にいろんな視点でいろんな人の立場になって物事を考える・・・
新しいアートや音楽を生み出すために限らず、すべてにおいて大事なことですね。