1年生のとき、教室に入らなくなり、別室登校していた長男。2年生から教室に戻れるようになり、その後の経過です。
2年生では、2〜3月に不安定な時期がありました。先生に注意されて校庭に行ってしまったり。給食前がほとんどだったので、お腹が減るとダメなのかなと分析し、朝ごはんは多めにしました。あと情緒面の落ち着きに鉄分がいいと聞き、2年生の頃から鉄分グミサプリはよく飲んでいます。
そして迎えた3年生はとても順調です。担任の先生との相性がいいのかな。今年の先生はわりと放置、干渉が少なめ。親へもあまり電話してきません。
とはいえ、授業態度を見ると、他の子のように先生の方を見てしっかり話聞いてないように見える。たまーに授業に意識戻ったように見えるけど、はたからみると授業聞いてない(もう少し大きかったら不良の子の授業態度。やじはとばさないけど)というかんじ。
あとで聞くと説明の内容は耳では聞いてたようです。聞いてたならいいけど、聞いてるように見せることも大事やで。損するから。
聞いてるフリして別のこと考えてる人は多いけど、聞いてないように見えて聞いてるってのは珍しいなと思います。
家でスマイルゼミをやってる影響もあってか、学習の遅れはなし。テストやドリルは、答えもはっきりしているので、あまり苦手意識はないようです。
不安は道徳などの取り組み授業。2年生までプリント真っ白でした。それがここへ来て、書いて返ってくるようになりました。嬉しい。正解が明確なものはどきどきしないけど、明確でない議論系のものは、正解でない答えを書いてバカにされないかという不安が強いようです。
体育もなぜか参加せず、見学が多いです。これも、うまくできないからという不安感が影響してそう。
今後は、このあたりが克服課題です。
不登校以来、教育センタではお世話になってたのですが、3年生になったのを機に通院もはじめました。2〜3月の不安定を受け、情緒通級に通うことも考えたのですが、平日に親の同席が必要とのことで、私の仕事の都合がつかず。じゃあ、代わりに病院に通うか、と思ってはじめました。
投薬などはないので、私が臨床心理士さんへの定期的な相談の場を作れることがメインです。小学校に在籍していた別室担当の先生が、他校に異動されて相談先が減ってしまったので、いつでも相談できる場が確保できたのはありがたいです。
問診での診断は、自閉症スペクトラムの傾向ありとのこと。そうだろうなと思っていたので驚きはない。本人もやる気があるようなので、そろそろ、Wiscも受けてみようかと思ってます。
最近は成長して、親の心配ごとはかなり減りました。子供同士のトラブルでも、経緯をはっきりと説明できるようになったので、助かってます。これまではちゃんと説明せず、悪者にされることが多かったのが、経緯を話せるようになったことで、相手起因のトラブルが分かるようになってきました。自分の思いを分かってもらえることで、自己肯定感が上がってきたように思います。土日もニコニコ。はしゃぎすぎてうるさいけど、とにかく明るいのはなにより。
次に、私自身の考えの変化など。
私が「成長する」という言葉を使うとき、大人にとって都合のいいことができるようになったり、みんなと同じにできるようになるというニュアンスで発言してしまう思考の癖に気づきました。息子が、これから生きる力をつけるという視点で考え、たとえ周りの子と違う行動をとったとしても、自分で解決方法を見つけて行動できている場合、肯定的にとらえるという習慣づけの最中です。
嫌なものを我慢してやることで力がつく、これをよしとしていたのが私の子供の時代。私はとても我慢強い子でした。嫌だと思っても我慢して我慢して、その結果、仕事で適応障害になったこともあります。振り返れば、適度に逃げたり、かわしたり、しておけば良かったなと思います。社会に出たら「我慢する」以上に「相手を説得して(ときには説得できなくても)自分のやりやすいようにやる、話の通じない相手からは逃げる」ことの大切さに気づきます。
具体例ですが、これまで私は「集団登校」という形にこだわっていました。しかし、長男は「集団登校」はどうしても嫌で、1人で小学校に行く方がいいのだそうです。1人で行ってもちゃんと交通ルールを守れる、危ないことをしないと私を説得し、いまは1人で登校しています。最初は不安が大きかったけど、私自身が集団登校へのこだわりを捨てたら、とてもラクになりました。長男はそれをきっかけに母子分離が進んだ気がするし、自分1人でも大丈夫という自信がついたように見えます。私は朝の珈琲タイムが増え、心の余裕ができました。
我慢はできなかったけど、最近の長男が生きる力をつけられたんじゃないなかなと感じるエピソードがいろいろあって、また紹介します。
どうしても横にならえでなければいけないものか、どうしても我慢しなければいけないものか、私自身も検証しながら子育てに向き合っていけたらと思っています。日々親力を育てる訓練ですね。