「かえるをのんだととさん」
再話：日野十成
絵：斎藤隆夫
はじめ、なにこの気持ち悪いタイトル…と思いました。でも、きっと読めば分かる別の意味なんじゃないかと思って読み始めたら、普通に気持ち悪い展開で、カエルをのんでました。ストーリーを読んでから見ると、納得の表紙です。
お腹の虫のせいで腹の具合の悪いととさんが、和尚さんにアドバイスをもらって対処していきます。状況はどんどん悪化してるようにも見えるのですが、最後は和尚がおさめてくれます。その場面は息子たちに大ウケ。お尻から何かが出るとかそういう展開、君ら、好きね。
めでたし、めでたし、っぽいかんじで終わるけど、巻き込まれた猟師は不憫です。これも運命と多少の理不尽は受け入れ、展開を楽しみましょう。
この絵本、「まわりもちの運命」という昔話を元に、作成しているそうです。まわりもちという言葉を聞いてふと思ったけど、最後に撒いた豆からまた虫がでてきたりするのでは…などという、めでたくない展開を想像してしまいました。