「職務と役割の戦略的ランニング」

 

こんにちは。キャリアコンサルタントのHです。

これからの社会を生きることを考える8回目です。

 

(おさらい)

キャリアがうまくいくためには、個人の欲求と組織の要望が互いに釣り合っていることが必要です。個人の欲求ばかりを強調してもうまくいかないし組織の要望ばかりを聞いていてもうまくいきません。この両方を分析することが大切です。

個人の欲求の分析はいわゆる自己分析です。自己理解を深めることで価値観を明確にありたい自分との繋がりを強く感じることができるほど職業への満足度はあがります。今回からは個人の欲求と組織の要望をわかりやすく分析していきましょう。

※エドガーH.シャイン博士著 キャリア・サバイバルより※

 

「職務と役割のプランニング」

キャリア上の目標が市場の動きや長期的な個人プラントうまく符合しているかどうか確かめるために、誰もが自分の職務を定期的にチェックすべきです。この定期的なチェックを「職務と役割のプランニング」と呼びます。

 

◆ここからが本日のテーマ◆

「職務と役割の戦略的プランニング」

ステップ① 職務と役割を棚卸しする→「役割ネットワーク」

 

私たちは組織の中で社会の中で家庭の中でそれぞれの役割を担っています。キャリア満足度には役割とのバランスが影響します。シャイン博士は「自分に物事を期待する人」を役割ネットワークと呼びその期待内容や期待値の大きさを分析することが大切であると言っています。また、役割ネットワークの中でも期待を満たすことができない時に強く影響を受ける人中心的な人物を利害関係者と呼び、この中心的な利害関係者を識別し、役割の曖昧性や過剰負荷や葛藤といった問題点について考えることが必要であると言っています。

では具体的に、「自分」と「誰か」を例にして考えてみましょう。

 

「誰か」編 例:私の夫の場合

  1. 図の中心の円に「誰か(夫)」をいれます。

  2. 誰か(夫)に「物事を期待する人」全員書きます。一人につき一人の〇に書きます。(職場、家庭、社会) 以前の職場でも構いません

  3. 誰か(夫)に向ける矢印を書きます。この時に影響が強い人の矢印を強くします。

誰か(夫)に物事を期待する人が明確なりました。

 

次回はどんな期待なのか「自分」「誰か」考えましょう