「職務と役割のプ戦略的ランニング」
こんにちは。キャリアコンサルタントのHです。
これからの社会を生きることを考える4回目です。
(おさらい)
キャリアがうまくいくためには、個人の欲求と組織の要望が互いに釣り合っていることが必要です。
個人の欲求ばかりを強調してもうまくいかないし組織の要望ばかりを聞いていてもうまくいきません。この両方を分析することが大切です。個人の欲求の分析はいわゆる自己分析です。自己理解を深めることで価値観を明確にありたい自分との繋がりを強く感じることができるほど職業への満足度はあがります。今回からは個人の欲求と組織の要望をわかりやすく分析していきましょう。
※エドガーH.シャイン博士著 キャリア・サバイバルより※
「職務と役割のプランニング」
キャリア上の目標が市場の動きや長期的な個人プラントうまく符合しているかどうか確かめるために、誰もが自分の職務を定期的にチェックすべきです。
この定期的なチェックを「職務と役割のプランニング」と呼びます。
◆ここからが本日のテーマ◆
「職務と役割の戦略的プランニング」 ~6つのステップ~
職務と役割のプランニングは6つのステップで構成されています。
① 現在の職務と役割を棚卸しする
この分析により、自分にとっての利害関係者からなる役割ネットワーク内の人漏れなくあげて自分の職務の中心的次元を見つけます。
役割ネットワークは、自分の職務になんらかの期待を抱くすべての人が含まれます。
期待通りの成果を上げられなかった場合に大きな影響を与えるメンバーもいるはずです。
そういう人たちが中心的な利害関係者です。できれば一人ではなく役割ネットワークに属している人たちと共同作業で行うとより良いでしょう
② 環境の変化を識別する
あらゆる職務と役割、およびそれらを囲む利害関係者は組織内外からの圧力によって創り出されていく環境の中に存在しています。
環境は、技術的、経済的、政治的、対人関係的、及び社会的な諸側面から分析され
ます。これらの側面から環境を視ることにより利害関係者の抱く期待にも影響がありそうな変化の方向が読み取れます。
このような期待の変化が自身の職務や役割にも影響を与えていきます。
③ 環境の変化が利害関係者の期待に与える影響を評価する。
ステップ②で識別された変化の要因が職務や役割に与える影響を分析し影響力の大きさを「非常に重要」「あまり重要でない」というように評定していきます。
④ 職務と役割に対する影響を確認する
職務の中で最も大きな変化がありそうなものはどこなのか、どのような変化になりそうなのか確認します。
⑤ 職務要件を見直す
今後その職務に就く人にあったタイプと必要な技能、動機や能力を分析します。自分が今後も就くのであれば、新たな経験や訓練が必要になるのか。その職務に適性を感じないのであれば適性を感じる職務への異動も視野にいれます
⑥ 職務と役割の戦略的プランニング・エクササイズの和を広げる
職務と役割に対するプランニング活動が他の誰に役に立ちそうなのか考えて輪を広げていきます。
次回は実践編です。