キャリアコンサルタントの山崎です。

最近の新型コロナウイルスの影響がヨーロッパ全体まで及び入国禁止措置までに発展をしてしまい、出口が見えない状況であります。

国内状況も、内定取り消し、リストラの動きが加速しそうな感じで、これまでの雇用状況が一変しそうな状況であります。

非常に心配をしなければならない事態なのです。年度末を迎えようとしている中、既に退職を予定されている方々も多いことでしょう。

これまで求人が多い状況でしたが、今後はこの影響で、求人も控え気味になる状況が予想されます。そのための施策も必要だと感ずるのですが、皆さんはどうでしょうか?

 

さて、今日は、前回に続いてキャリアアンカーの形成について若干話をしたいと思います。キャリアアンカーの形成は、さまざまな経験の積み重ねで形成されます。

キャリアアンカーの形成は、少しずつ自身の経験の積み重ねで蓄積されるので、一朝一夕で積み上がりません。したがって、一度形成されると簡単に変わることはなく、生涯に渡って重要な意思決定をする際に影響を与えます。

 

キャリアアンカーの形成にあたり、それまでの過程や悩みなどが解決できるように項目ごとに紹介します。

 

*仕事に求めるものとは?

仕事に求めるものは、人によってさまざまな違いがあり、キャリアアンカーの形成の影響を受けています。

仕事に求めるものは人によって価値観や重視する項目が違うため、さまざまな回答ができます。某サイトの行った調査によると、20代から30代の若手会社員の1位の回答は、「スキルアップや自分の成長を実感する」ことです。調査には50%を超える人が回答し、全体でもトップです。

 

これに対し、40代以上の会社員の1位の回答は「自分の提供した仕事に対して顧客が満足すること」です。調査には40%以上の人が回答しており、全体でも2位となっております。大事なことは自身の価値観や重視する項目を知り、それに沿った会社に就職することです。

 

*転職以外に選択肢がないのか?

キャリアアンカーの形成として、転職も一つの手段ですがその選択は慎重にしましょう。

キャリアアンカーを形成する上で、転職は有効な手段の一つです。

しかし、本当に転職することでキャリアアンカーを形成できるのか、慎重に検討する必要があります。

なぜなら、転職は成功やキャリアアップが必ず約束されたものではないからです。

現在の状況を分析し、本当に今の会社でキャリアアンカーを形成できないのかを考えてみてください。悩み困り事がある時は、上司や先輩に相談することで解決する可能性があります。

現在は転職の売り手市場と言われますが、周囲に惑わされず冷静に対処する必要があります。

 

今年度もあとわずかです。雇用情勢も今回の新型コロナウイルスの影響で大幅に変わることが予想されます。リーマンショック以上の影響があるとの報道もあります。

皆さんが、くれぐれも慎重な対応をされますことを祈っております。

 

次回はまとめとして、自分の価値観を考えてみたいと思います。