ご存知ですか?
認知症の不潔行為にもちゃんと理由があるのです。
これを理解すれば冷静に対処することが出来ます
毎日の介護、本当にお疲れ様です。
このブログが少しでもあなたの心を軽くする助けが出来たら嬉しく思います。
認知症という病気は、一般的な物忘れと違って、行動ごと忘れてしまう病気です。
例えば、ご飯を食べたのに食べてないという人。
物忘れ…メニューの中身を忘れてしまう人
認知症…食べたこと自体を忘れてしまう人
認知症は、食べ終わっているという感覚や、食べた自体の記憶が無くなってしまうために起きます。
同じようにトイレも起きます。
トイレから戻ってきたと思ったら、お尻にも、パンツにも手にも排せつ物がべったり。
便器にも、壁にもついているのを見ると、本当にうんざりしますよね?
嫌がらせかな?とも思ってしまうときもあるでしょう。
そして、そんな時はついつい怒れてしまいますよね。
実は、ちゃんと理由があるのです。
理由は、認知症により「トイレの後始末の仕方を忘れてしまった」ことが原因なのです。
特に便が出たときに後始末がわからなくなってしまい、どうしたらいいのか自分(介護者)でも分からなくなり、何かで拭こうとするもののやり方が分からなくてとりあえず手で拭こうとして触ってしまう。
触った後、手に便がついて気持ちが悪い。
「拭きたい」でもどこで拭けばいいのか、洗ったらいいのか分からないので、拭いた手で壁を触ったりして汚してしまう。
そのようにして不潔行為は起きます。
理由はわかったとしても、壁や床に便がついて、臭いもあって。
臭いはなかなか、取れないこともあり、辛いですよね。
それでは、どのようにしたら不潔行為はなくなるのかをお話ししたいと思います。
まだ、軽度の認知症の方でしたら、トイレの壁などに後始末の仕方を書いて貼っておく。
中度や重度の方には介助者が付き添い、次は何をしたらいいのか伝えながら行う。
世間を気にして、介護をされる人を人様に見せたくないので、閉じ込めてしまったり、人を家に一切呼ばないようにしたり、とても精神的にも辛いですよね。
本人には、頭ごなしに「何てことしたの!」と問い詰めてもちんぷんかんぷんなことを言われたりして、介護抵抗のある方だと、怒りはじめてしまい、手がつけられなかったり大変で困ってしまいますよね。
気持ちは報われないし、イライラがつのり、さらに介護疲れが増しますよね
それでは施設ではどのようにしてるのかお話ししたいと思います、
私たちは、時間を決めて定期的にトイレ誘導をして、未然に防いでいます。
それでも夜間などに、失敗してしまったときは、まずは、本人に対してなるべく本人の気持ちを代弁するように
「気持ち悪かったですねこれで手を拭きましょうか」
と消毒薬を含んだ手拭きを渡して拭いてもらいます。
トイレが近くにあれば、トイレで衣類交換するし、なければ居室で衣類を交換し、掃除をします。
介護される人によって「申し訳ない。
後始末も出来なくなって生きてることが辛くなった」など言われる方に対しては、ほめます。
「便をすることは、良いことなんですよ。腸がきちんと動いているので、正常で、出なかったら病気になってしまうので。ただ、やり方が分からなくなってしまっただけなので、もし、また、トイレに行きたくなったら声をかけてください」と伝えます。
そうすることによって未然に防ぐことも出来ます。
忘れてしまうこともありますが、覚えていたら、声をかけてくれることもあるので、その時には、「声をかけてくれてありがとう。助かります」と誉めます。
あくまでもいかに短時間で本人の気持ちを損なわずにスムーズに行えるかがポイントになってきます
それとなかなかされたときにほめる言葉も出てこないですよね。
そんな時はほめ言葉を書いておいてわかるところに貼って置いたり、事前に練習したりするのも良いですよ。
一回でもやれると自分の気持ちも変化しますし、相手も変化してきますよ。
そうすれば、介助も少し楽になりませんか?
いかがでしたか?
不潔行為は本当に介助者にとって、とても大変です。辛いし、苦しいですよね。
毎日のように繰り返されるトイレ行為
排泄行為は、人である限りは切っても切り離せない正常な行為なのですが、そのことが難しくなったとき、いかに、不潔行為を未然に防げるかによって介護の軽減をすることが出来ます。
これを実践しても上手く行かない事もあるでしょうし、気持ちがおさまらない事も、怒りの気持ちが起きてしまう事もあると思います。
そんなときは私にその気持ちを聞かせていただけませんか?
きっと楽になると思います。
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