自然布に
魅せられて
古代布、原始布から続く
自然に寄りそう機織り

室町の加納 三代目
加納莊五郎さんをお迎えして 

4/20(4/21(4/22()
①10:30〜 ②14:00〜 ③16:00〜 時間予約制






自然布は、草木布、原始布、太布とも呼ばれ、木綿と絹 
以外の織布を指します。主に科、藤布、楮布、 紙布、 
芭蕉布、アッシ織などが古くから伝承されています。
生活の中で智恵を絞り、技を高めてきた織布ですが、 
現在はわずかにごく限られた産地や保存会で素材の  
調達や栽培、糸作り、製織まで、気の遠くなるような  
時間と手間をかけて、細々と織り継がれています。
現代日本では大変希少な伝統織物となっています。

ふくひろでは素材の魅力溢れる自然布を以前から
少しずつ仕入れご紹介してきました。ここ数年、
もう何年かで消えていくのではないかと思われる 
伝統工芸織物の産地や保存会に足を運び、自然布の 
美しさや力強さを余すことなくお伝えしたいです。 
室町の加納社長 三代目加納莊五郎さんに今回の
ナビゲーターをお願いしています。自然布糸作り 
糸染めをはじめ、日本人の暮らしとともに生きる
織物のお話を楽しくお伺いしたいと思っています。


【科布shinafu


山形県と新潟県の県境の山村で深山からシナの木を
切り出し稲作の合間を縫って科糸づくり、豪雪の季節  
に織りが進められます。木の香りを纏った力強い布。
捩り織にも素晴らしいものがあります。今回は産地  
より織り上がったばかりの科布をお目にかけます。  




【藤布fujifu

京都の北部 丹後の与謝(よさ)で織られています。
藤の蔓(つる)で糸づくりされた千年椿の染めです。




【葛布kuzufu

静岡県 掛川、大井川で織り継がれている原始布です。 
葛の繊維を藍や草木で染め手織りした伝統織物です。 




【楮布kouzofu

(こうぞ)の樹皮から繊維を取り出し糸を績みます。 
楮布は「日本で一番古い布」と呼ばれる古代布です。  




【紙布
shifu

和紙を極細に割き、績んで紙糸にして織り上げます 。
これは諸紙布で新潟の雪晒しで漂白されています。  



【芭蕉布
bashofu


沖縄県北部喜如嘉で糸芭蕉栽培から始められる
手仕事の重なりの布。その透明感と軽やかさは 
繊細な蝉(アササ)の羽根にもたとえられます。 


【厚司織
assiori

「アットゥシ」とも呼ばれるアイヌ民族の原始布です。
オヒョウの樹皮を割きカラフルな草木染めを施して   
最も原始的な腰機で織り上げます。超希少品です。
今回は北海道二風谷の貝澤雪子さん作 アッシ織帯、 
そしてアイヌ刺繍作家 関根真紀さんの刺繍名古屋帯   
を合わせて出品することが叶いました。注目です。 
 
    



【上布jofu


能登上布、越後上布、宮古上布、八重山上布…
自然布の極みです。是非 加納さんのお話を伺い 
ながら上布と対話して頂きたいと思っています。 





✣記念企画✣
暑い夏に着物をお召し頂けるよう 
小千谷縮を
特別価格で

小千谷縮特別価格は Instagram Facebook等
SNSで 4/12(金)午前 9:00 に発表致します。




ほかにも滋賀県 近江の麻
近江上布 麻着尺 麻八寸帯
(リーズナブルですが年々希少となってます)
山葡萄バック・小物も出品予定  
とても楽しい会だと思います。






自然布の美しさをお伝えするのは、言葉では上手く
言い表せません。会場で布を見て触れて、布の息吹  
を感じてください。きっと着る方に末永く寄り添い 
内面から湧き出る美しさを引き出してくれます。

空調の整った暮らしの中でも、年々夏の暑さや長さ  
に感じるこの頃、自然に寄り添った織物を身に付け   
快適さを感じてくだされば…と思います。作り手の   
手仕事の素晴らしさにリスペクトして、布の繊細さ   
力強さ、美しさを感じてご堪能頂ければ幸いです。 

八重山上布の海晒し、宮古上布の砧打ち、科布の里
山形県関川の羽越科布の作り手さんにお伺いした
貴重なお話など産地で見てきたこと、感じたこと 
驚いたことを楽しくお伝えできれば嬉しいです。

皆さまのご来場
心よりお待ちしております


〒802-0006
福岡県北九州市小倉北区魚町2-3-5
呉服の粋ふくひろ
TEL 093-521-0329