盛かおる
一重経間道帯 「踏青」

第57回西部伝統工芸展 朝日新聞社大賞受賞







昨年 2023年5月 福岡三越にて 西部伝統工芸展が
開催されました。そのとき大変話題になったのが 
朝日新聞社大賞を受賞した (せい)かおる さんの  
博多織帯 一重経間道帯「踏青」 でした。 



 



「 織の組織による表現の
醍醐味を感じさせる秀作 」

染織作家 築城則子先生が著した「踏青」の作品評です。

間近でその実物を拝見して思わずため息が出ました。

 






「自然への憧憬 光と陰」 をテーマとして  

盛かおるさんはこの作品を制作したのだそうです。 


一見 深緑に見えますが紫 黄緑 グレーの織糸を配した  

玉蟲色の光を放つも陰影を帯びた不思議な織布です。


盛かおる作品をふくひろでも取り扱ってみたいと

思いましたが 作品数少なくこの受賞作品もすでに 

行先が決まっていると聞き残念に思っていました…  








そして 今年四月一日 早朝 京都室町へ
染織逸品展 名工の世界




高名な染織作家の新作が一堂に揃う逸品展です。 
全国の有名呉服店さんが朝から集まって来ます。    




一店舗毎に公平に籤(くじ)を引き、一点づつ
巡回して染織作品を順番に選んでゆきます。




人間国宝 琉球染織 伝統織物 あらゆる染めと織り
普段眼にすることがない作家作品も揃っています




なんという僥倖!

昨年 大賞を受賞した盛かおるさんの 「踏青」 が
出品されていました!ふくひろ第一候補です!





そして見事入手が叶いました!

籤のめぐり合わせで盛かおる作品「踏青」を
引き当てることができました!感激です! 






盛かおる 作 博多織八寸帯
一重経間道帯「踏青」

九州の地へ再び凱旋することとなりました。
また後日 ふくひろにて出品発表いたします。