お盆を過ぎましたが、夏の酷暑はまだまだ続いていますね。
みなさま、お元気にお過ごしでしょうか?
例年この暑さが体に大きな負担をもたらしますが、
今年は感染予防の為のマスク着用が
熱中症のリスク拡大要因ともいわれ、
すでに様々な情報媒体で注意喚起が行われています。
今の季節、
気を付けておきたいポイントをまとめて整理してみました。
健康に気をつけて、残暑にも備えましょう♪
【暑いと体にどんな変化がおきるのか?】
人間は周りの環境(気温や湿度など)が変化しても、
常に体温を36・5℃に保つこと で、
安定的な生命活動 を行っています。
ですから外の気温が30℃をこえるような環境下でも、
様々な機能で熱が体の中にこもってしまわないような
調整機能が働いています。
変化①汗をかく
その働きの代表が「汗をかくこと」です。
汗が乾くときに、汗が「気化熱」となって、
体から熱を一緒に逃がしてくれます。
変化②皮膚に血液が集まる
全身に熱を運んで体温を調節してくれている のが、
体中をめぐる 「血液」の大切な働き です。
体の中心部に血液が集まってしまうと熱がこもってしまうので、
気温が高くなると皮膚の方に血液が集まって熱の発散を助けます。
【注意したいこと2点!!】
⑴血液はドロドロ、心臓に負担
汗をかくことで、血液中の水分が少なくなってしまいます。
けっしょう
血液は血漿という液体成分と、
血球という固体の成分(酸素を運ぶ赤血球や外敵から体を守る白血球、出血を止める血小板)があります。
液体成分が汗として出ていってしまうと、
血液は粘稠度(粘り気の度合い)が高くなって、
ドロドロになってしまいます。
そうなると、細い血管などで血液が詰まりやすくなります。
夏に脳梗塞が増えるのはこのためです。
また、汗をかくと、
そこから水分と一緒にミネラルが漏れ出てしまいます。
汗がしょっぱいのはこのためです。
漢方ではエネルギー(気)が汗とともに漏れ出てしまう と考え、
常に動いてエネルギーを必要とする心臓に負担がかかります。
⑵内臓がうまく働けず、夏バテの原因に
皮膚に血液が集まるとその分、
内臓に血液量が少なくなります。
そうすると内臓がうまく働けず、
エネルギーの吸収や排泄に働く胃腸の機能が低下して、
食欲不振や夏バテの原因になります。
更に今年はマスクによる息苦しさ、
熱の発散が悪くなることで、
熱中症の危険度がより高まります(ストレスも高まります!)。
体にかかる大きな負担を上手に減らす対策が必要です。
【健康提案】
①マスクやクーラーを上手に使う
マスクの目的 は、
自分自身の咳などによる飛沫が飛ばないようにするエチケット(飛沫感染の予防)が第一。
人が密集していない場所で、
常にマスクをしておく必要性は薄いと考えます。
“密集”“密接”の状態を避け、
必要のないケースではマスクを外すといった工夫も、
熱中症対策として大切です。
またクーラーを上手に使うことも考えましょう。
高齢になると暑さを感じにくくなり、
自分が思っているよりも、
体に熱がこもってしまっていることがあります。
②水分(ミネラル)の補給を行う
「血液がドロドロしないように水分(塩分)を取りましょう」
という話は常識になりましたね。
マスクをしていると「マスクを取るのが面倒くさくて・・」と、
水分補給がおろそかになってしまうことも多いようです。
またクーラー(温度)もそうですが、
高齢になると自分自身の“のどの渇き“を感じるセンサーも
衰えてきます。
水分補給の時間を決めて、その時間に水分を補給する!
というのも一つの工夫かも知れません。
③血流をいい状態で保つ工夫を
水分は胃の中でちゃぽちゃぽしていても意味がありません。
「血液の中に入って」いって、はじめて水分補給です。
水分だけが増えてしまうと、
腎臓や心臓に負担をかけてしまったり、
「冷え」や「むくみ」を助長することにもなります。
「血圧が高い方」も循環血液量が増えてしまうので、
注意が必要です。
【血液は体温を調節する大切な役目】
汗をかいて血液はドロドロしがち、
体表(からだの表、皮膚)に血液が集まって、
全身に血液を送る心臓も疲れがち・・
つまり夏は、
(血液の)循環が悪くなってしまう季節
だといえます。
アイスクリームなどを食べるとその瞬間、
一時的に体温は下がりますが、
すぐに元の体温に戻ってしまいます。
しかし、
血流がいい状態を保っておくと
熱が徐々に発散されて、
熱がこもりにくい状態が維持されます。
冷たいもので胃腸を冷やすと、
内臓の機能が低下します。
また機能低下したところに水分だけを入れると、
食べ物を消化する胃酸が薄まってより消化しづらくなり、
余計な体力低下(夏バテ)を招いてしまいます。
①②の工夫を取り入れながら、
体温調節の基本となる血流改善をしっかり
と進めてゆくことが、大切なポイントです!
「血流改善」を意識した生活習慣
を心がけたいですね♪
夏の脳梗塞(血栓予防)にも効果があり、
夏を快適に過ごすことができます。
生活養生を見直しながら、
元気に猛暑を乗り切っていきましょう。
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