時折、温かい日が訪れるようになると、
真冬の頃よりも体調を崩すことが多くなり、
むしろ春先になってから、冬にかからなかった
風邪やインフルエンザで寝込んでしまう、
という話はよく耳にします。
寒いながらも気温が安定している真冬より、
寒暖差の激しい春先のほうが、
身体の対応が難しく、
体調を崩しやすくなります。
そんな時に体の調子を整えるのに、
お役に立つ食材や生薬があります。
【食材】
*ふき*
春の訪れを感じさせる「ふきのとう」は苦みが強いので、
葉と茎が出るのを待ったほうが良いかもしれません。
身体を温めるだけではなく、咳止め、
血流をよくすることでもしられています。
春の冷えの症状は、
血流の状態に左右されやすいので注意が必要です。
味 :苦 (心を養う。炎症を抑えるなど。)
性質:温 (体を穏やかに温める。)
味や性質について
詳しくは こちら(陰陽五行)
【生薬】
*鹿茸(ろくじょう)*
自然の流れでは2月の立春から春は始まっていますが、
感覚的に「春が来た」と実感できるのは、
桜の便りが聞こえる頃です。
鹿茸は、寒さから身を守るエネルギーを、
総合的に調整してくれる生薬です。
冬から続いている冷えで春の「保湿力」は疲弊しています。
東洋医学では、
『生命力』は【腎】の中で燃えていると考えます。
【腎】とは単に腎臓を示すのではなく、
内分泌系、生殖器系、免疫系などを含めた生命の源と考え、精力とも一体のものとしてとらえます。
人間の一生とは、この【腎】の盛衰に他なりません。
気力・筋力・性的能力などは、
30歳をピークに向かって上り詰め、
あとは徐々に衰えていきます。
生命活動の基本である【腎】が不足すると、
全身の疲労倦怠感や冷え、脱毛や目のかすみ、夜間頻尿に
つながります。
また、子どもには発育不良や夜尿症があらわれます。
この【腎】を補う、「補腎」の働きをもつのが、
鹿茸です。
持って生まれた『生命力』をフルに発揮し、
バイタリティ溢れる人生にしていきましょう!
味 :甘 (脾を養う。滋養強壮など。)
鹹 (腎を補う。固いものを軟らかくするなど。)
性質:温 (体を穏やかに温める。)
味や性質、【腎】について
詳しくは こちら(陰陽五行)
動物生薬「鹿茸」配合の
「霊鹿参(れいろくさん)」がお勧めです。
【ツボ】
*兪府(ゆふ)*
~鎖骨と胸骨の角にあるくぼみ~
体の冷えやなんとなく体がだるいの時に!
体温を上げることで免疫を高めたいときなどにも。
まだ寒いことはわかっていても、
「もう春だし大丈夫」と頑張って
薄手の春物を着たい気持ちがあったりしますよね。
しかしそのような時こそ、「兪府」を思い出してください。
「兪府」は冷えと関わりが深い「腎」のツボです。
「兪府」を指で押して痛い時は、
鎖骨を出す服装は、まだ少し早いかもしれません。
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