石造を求めて№95 シリガー、ワルミガー、アメリカガー 沖縄県本部町備瀬

 

集落には大小、八っのカーがある。水道が普及してから今は使用されていない。


シリガー(掘り抜き井戸):備瀬の集落が形成された時代のもので古い井戸と言われている。

楕円形で約2.1m×3,6m、深さ約6m、井戸内部は野面積み、上部は石灰岩の切り石積み。

旧正月の若水はシリガーから汲んでいた。(1985年撮影)

 

ワルミガー:高良原のワルミの海に降りる坂にある。高良武士(屋取)が掘ったと言われています。

掘り込み井戸:野面積み(1985年撮影)

 

アメリカガー:約1.8m×1.8m深さ12m) (1985年撮影)

沖縄の井戸は丸形、楕円形が主だがこの井戸は正方形である。他の地域では見られない形態である。

昭和20年4月、米軍が上陸して掘ったもので地元ではアメリカガーと称している。

井戸の側面には飛び石(梯子状)があり、それを伝わって降りられるような工夫がなされている。

 

そのほか干潮時にしか現れない海の中のパマガー(浜井戸)石灰岩を丸くり抜いた筒状井戸があったが、今はエメラルドビーチ内にコンクリートで嵩上げされてグレーチングで覆われ、かつての姿はない。そこは備瀬の古くからの聖域である。