こころの琴線に触れるものが少ない最近の中で久々に感動しました。
礼拝堂と個室などが中庭を囲む形で配置され、回廊によって回遊性あるプランとなっていて、シンプルかつ質素な造りで大切に使われていてメンテナンスもよい。
 高台のため風が強いことが予想されることを考慮して中庭によって静かな親和性(自然との共生)ある空間を確保している。天井の低い廊下から中庭(青空)へ開放されるところが特に魅力的であった。また二つある中庭を有効に利用している。

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 礼拝堂の床には畳が敷かれていて和洋折衷となっていた。大開口部のステンドグラスは素晴らしく、遠くからは大きく見える建物は実際にはこじんまりしていて、単純な形態の中にも豊かな内容のある建築となっている。

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         中庭を望む                    礼拝堂内部
                     
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         1階平面図                     礼拝堂内部
                            
「与那原の丘に建つ聖クララ教会は、旧琉球列島カトリック教会に雇用された主任建築家、片岡献によって設計され、1958年(昭和33年)に完成した。設計にあたっては、当時、太平洋地域で設計に従事していた世界的な設計事務所S・O・Mのスタッフの指導があったと言われており、米国の近代主義の強い影響が見られる。平面計画は、礼拝堂と中庭を囲む回廊、個室からなる。建築面積は873㎥鉄筋コンクリート造2階建て」 沖縄県建築士会 1989年より

かつて、嘉手納基地内で天井が低く中庭のあるチャペルを見たことがあるが、これもS・O・M(スキッドモア・オーウィングス・メリル)の設計であった。

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                 嘉手納基地内のチャペル

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              嘉手納基地内のチャペル 中庭を望む

大きな花ブロックを使用し、軒が低く長い庇の出、広い中庭を囲む形式は両教会とも同じ手法である。残念ながら内部は見ていない。
                               (2009年2月のエッセイより抜粋)