9月22、23日の両日「イチハナリプロジェクト+3」が展開されている伊計島、宮城島、浜比嘉島、平安座島へ出かけた。
 島々を散策しながらアート作品を見て巡るのだが、多くの作品が沖縄の伝統的古民家を中心に展示されていました。
 日中はまだ残暑が厳しく汗だくの状態、時々木陰で休みながら行くのであるがひんやりした緑の風が心地良かった。
 どの集落の屋敷囲いもフクギの防風林よりも石垣積みの防風垣が多いようにみえる。石垣塀や門、ヒンプンなどには魔除けのシャコ貝あるいはスイジ貝が置かれている。また時期的に旧暦8月10日の「シバサシ」(屋敷の御願)のサン(ススキの葉を束ねた)が石垣に挿されていて先祖代々伝承慣習を大事に継承されていることがわかる。島々の集落は自然と共生していて時代の遺産が息づいている。
 28名の作家が参加しているらしいが若いアーチストたちの感性豊かな発想はなかなか刺激的でパワーがある。

イメージ 2  昔の豚小屋(フール)

 のぼりやルートガイドにでている豚さん、なぜ豚なのか?どうもフールに(便所)に関係があるらしい。集落の屋敷の北西側の隅には昔使用された石造りの立派なフールが残っているのを見かけることができる。三芯円アーチの素晴らしい造形が残されている。
 かつて沖縄の田舎ではどの家庭でも豚が飼われていたし、復帰前までは多くの家庭で旧正月を祝っていて正月用として豚はつぶされて食されていた。豚は沖縄の食文化に寄与してきたことは確かである。フールのトゥーシ、ヌ、ミーは古は便所でふん尿残飯など堆肥として利用されていて家庭内汚物処理されエコロジカルであった。展示されている子豚象を見ていると何故か正月用として食されたアグーを思い出す。子豚たちは子供に人気があるようだ。

イメージ 1
中村真由美さん製作のFRP製の子豚たち

おい!みんなこれからは人に食されないようにジンブン出してBIGになり仲間を増やして我々のワールドを作っていこうぜ!と会議していた。

プロジェクトの会期は9月27日、日曜日まであるようです。

 今夜の一曲 加古隆「黄昏のワルツ」2000年