#横浜STARTUPでは、見ない・書ない・行ない「3無いおせっかい行政サービス」を役所内の情報連携で実現します。


市民の中には、デジタル化を勘違いしている人が多数いらっしゃいます。デジタル都市 横浜は、市民が何もしないでも、対象者に対し、勝手に市役所がおせっかいな行政サービスを提供することです。これを、(役所の申請書を)見ない、(申請書を)書かない、(役所に申請書を持って)行かない、「3無いおせっかい行政サービス」と呼んでいます。

皆さんから、良く言われるのは、役所が作る説明書は、大切なことをいろいろ書いてあるのはわかるけれど、難しくて良くわからない。申請書の書き方も難しく、尚且つ文字が小さいので書くのが大変。結局、申請の仕方が良くわからないから、役所に相談に行って申請することになる。これは、市民から共通して言われる事です。そして、僕も実体験としてそう思います。

先日、健康保険組合(健保)から、国民健康保険(国保)に異動する申請をしたので、これを事例に何が起こっているか整理したいと思います。現状の手続きは、健康保険組合を抜けるに際して、健康保険組合退会証明書を組合に申請し、自宅に郵送してもらうことになります。次に、横浜市のホームページを見て、国民健康保険申請に必要な手続きを調べます。国民健康保険異動届出書の記入が必要とわかり、プリントアウトして記入します。記入する内容は、僕(世帯主)の氏名、住所、生年月日、マイナンバー。家族(4名)の氏名、生年月日、マイナンバーです。

健康保険組合退会証明書、国民健康保険異動届、家族分のマイナンバーカード裏表のコピー、3枚の手続きに必要な種類を揃えました。区役所に電話し、書類を持参したいというと新型コロナ対策もあり、郵送でお願いしますと言われました。ホームページによると区役所には税金や保険料を払う為のペイジーという仕組みを登録する機械があり、キャッシュカードを持っていくと口座振替の手続きが、その場で出来るそうです。郵送なのでその手続きは出来ません。3点セットを郵送で役所に送ると暫くして4枚の国民健康保険証と口座振替依頼書が郵送されてきました。今度は、口座振替依頼書に住所、氏名、被保険者証番号、そして金融機関の名称、口座番号、預金者氏名を書き、印鑑を押して返送します。これで、手続きが完了します。

ここで検証したいと思います。健康保険組合退会証明書ですが、何故、僕を経由する必要があるのかという点です。僕が退会証明書を依頼する際に、健保から横浜市役所にデジタルな手法で退会と国保加入を伝えれば良いだけです。国民健康保険異動届出書ですが、既に異動の意思が横浜市役所に伝えられていれば、届出書はいらないし、ましてや記入する項目は、住民基本台帳に書いてあり、横浜市役所が既に知っている情報です。情報をもっているのだから、届出書の内容に間違いがないか確認するためのマイナンバーカードのコピーが必要だとは思えません。口座振替依頼書の記入ですが、僕は子供が2名いて、子育て当てをもらっているので、横浜市役所には僕の銀行口座情報があります。そこから口座振替をしてもらえれば良いだけです。

これだけの業務フローを横浜市役所職員が行い、僕も申請書の手続きに手間と時間がとられます。つまり、それは職員にとって、市民にとって、トータルすれば、膨大な時間と膨大なコストがかかっているということです。この業務フローを改善したいと思います。市民は手続きしなくとも、健康保険組合が退会をデジタルで市役所に連絡したら、市役所が裏で情報連携して、国民健康保険証を市民に送れば良いだけです。後は、勝手に登録してある銀行口座から保険料を引き落としてくれれば良いだけです。銀行口座はマイナンバーカード取得時に、市民に登録してもらえば良いのです。

デジタル都市 横浜の市民に対する「おせっかい行政サービス」は、パソコンやスマホを使って、電子申請をすることではありません。役所内情報連携で対象者がわかるので、支援金であれば、予算が確保出来次第、勝手に振り込むことです。デジタルが使われていることが、市民にわからない社会にすることが、デジタル都市 横浜の目指すべき姿です。もちろん、事業者が自らの業務遂行の為に申請するものについては、モバイルファーストで、1分以内で申請が終わるようにしたいと思います。これについては、別の機会に説明します。

さて、これから、国民年金の手続きが待ってます。国民健康保険とは別の業務フローに付き合わなければなりません。困ったものです。

「福田峰之応援団#横浜STARTUP」にお入りください。驚きとなるほどをお伝えします。皆さんの意見を必ず僕が目を通します。
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