出馬表明記者会見では、統合型リゾート(IR)については 「ニュートラル」という表現を致しましたが、立ち位置が良くわからないとご意見を頂きました。「IRに賛成、事業計画をみて最終判断、市民から意見を聞く」という発言に変わりはありませんが、今後は「賛成」の立場を明確にさせて頂きます。

衆議院議員時代、IR推進法についての質疑を行った際に、「カジノの部分だけが議論になってしまい、統合型リゾートの議論が出来ていないのが残念でならない」と述べました。そして、日本には宿泊施設、国際会議場、テーマパーク、商業施設、劇場・映画館などを一体的に整備したリゾート施設はなく、その現状を改善すべきと、法案に賛成しました。

残念ながら未だに、カジノ1点に議論は矮小化され、横浜の財源確保や国際観光都市といった重要な議論は置き去りにされたままです。横浜の将来を考えるならIRの議論から逃げるわけにはいきません。財政力、つまり経済力が無ければ、施策を行う事が出来ないからです。横浜経済に活力を与え、財政基盤を強化する手法の1つとして、そして自民党時代にIR推進法に賛成した立場から、最後までその責任を果たしたく、「賛成」の立場を明言したいと思います。

カナダのバンクーバーは、「世界で一番暮らしやすい街」として評価を得ていると同時に、「世界で起業しやすい街」トップ10にも入る都市です。ドイツのハンブルクは、ドイツ人が「最も住みたいと思う街」であると同時に、人口が伸び続ける歴史ある港湾都市です。いずれもIRがあります。一方で、失敗事例と言われる韓国の江原ランドもあります。成功している地域もあれば、一般的に失敗していると言われている地域もあるのです。つまり、それぞれの地域にあった事業計画なのか、という事が重要になってくるのです。

横浜の「統合型リゾート」は、市民や地域社会に貢献するIRでなければなりません。家族で楽しめるアミューズメントであり、世界の知性が集う会議場であり、節度を持って楽しめる大人のゲーミング施設でなければなりません。現状では横浜市に提案された事業計画は、私も市民も中身を見ることは出来ません。横浜市長となって、コロナ禍でのIRの在り方、依存症対策、経営の継続性など、事業内容を厳しくチェックし、市民と充分議論した上で、最終判断をしたいと思います。

#横浜STARTUPは、想定しうる課題に、新たなチャレンジで果敢に挑む横浜を目指しています