久しぶりに大学時代の友人に会った。就職してからお互いに仕事が忙しく、久々の再会となった。
最初は互いの近況報告や共通の友人の噂話などで盛り上がっていたのだが、お酒が入りだんだん酔いがまわった頃、彼女が「実はさ・・・」と切り出した。
「酔ったいきおいで言っちゃうけど、職場がきつくてさ。ちょっと参ってるんだ。」
彼女はいわゆるデキル女。勝気で人に弱い部分を見せない彼女が、こんなことをいうなんてと驚いた。聞けば職場で直属の上司から嫌がらせにあってるらしい。
「パワハラってやつ。
私、生意気な女だって嫌われてて。昔の失敗を何度も持ち出しては馬鹿呼ばわりされたり、その年で結婚しないのは人間的に問題があるからだとか仕事に関係ないことまで難癖つけてきたり。私も最初は自分が悪いんだと思って我慢してたの。
でもどんどん酷くなっていって。上司の上司に相談しても、業務上必要な注意だろ、社会に出て働けばそういうこともある。受け取り方の問題だって言われてさ。」具体的な話を彼女から聞いたけど、仕事上の指導じゃなくて、単なる嫌がらせだと私も思った。
「労働基準監督署に相談したけど、あそこはパワハラとかの問題に関しては、法的な力はないからさ。で弁護士さんに相談しようと思ってて。このままじゃ済まさないつもり。」勝気な彼女はそういい捨て、お酒をぐいっと飲み干した。彼女のことだからきっと負けないだろう。パワハラって、「業務上の必要行為」の皮を被った、タチの悪い陰湿な大人のいじめだな。