本日、誕生日を迎えました。早々にお祝いのメッセージをくださったみなさま、ありがとうございます。歳を重ねて、角が取れて丸くなるのは体形ばかり。相変わらずのワガママ放題で、なんたる若輩者!と自分が情けなくなることも多いですが、そんな私をきちんと叱ってくれて、そっと支えてくれて、そんなところも人間らしくていいと受け入れてくれる皆さま…心から感謝申し上げます。新しい歳を迎える前に、自分にとって大きな一つの決断をしました。どうなるかは分かりませんが、50歳が見えてきた此処いらで、本腰を入れようと肚を決めました。今まで以上に皆さまのお力を借りることになるかもしれませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。


さて。私も田邊家女中役で出演しました『らんまん』が本日、最終回でした。全130回。オープニングの「脚本 長田育恵」の文字を見て、涙が込み上げた初回放送と同様に、最終回ものっけから涙。15分間泣いてました。なんなら放送が終わって「あさイチ」の3人の涙目に泣き、#朝ドラらんまん のコメントを読んで泣き、今も思い出すと込み上げてきます。誕生日の朝から泣きはらしました。最高の誕生日プレゼントをいただいた気持ちです。


図鑑に掲載された3,000をこえる草花と、図鑑の完成までに出会った人々の名前が綴られているのを見て、嗚咽を漏らしました。(旦那様のお名前も!!!)登場人物一人一人が歩んできた道、ひいては、この地球が誕生してからの物語や、これからの未来も重なっていくような、そんな壮大なシーンでした。長田育恵さんの脚本の好きなところの一つは、こういうところ。短いシーンやたった一つの言葉でも、宇宙空間にまで広がったり、かと思えば顕微鏡で覗いたような解像度がものすごく高い瞬間に触れられたり、思いがけないところへ連れて行ってくれるのです。


きわめつけは、万太郎さんが寿恵子さんに向けた「愛しちゅう」の言葉。いまだかつて、こんなに真っすぐで、ささやかなのに大きくて、丁寧で真心のこもった「愛しちゅう(愛してる)」を見たことがないです。これを書いている今だって涙が溢れてしまう。ああ、家族でお酒を飲むシーンも良かったなぁ。育ちゃん、らんまんチームの皆さま、130回完走本当におつかれさまでした。素晴らしい作品をありがとうございました!


『らんまん』の最終回と誕生日が重なったこともあり、今まで歩いてきた道とこれからの道、そして自分と出会ってくださった人たちに思いを馳せる一日となりました。万太郎さんのような立派な功績は残せないとしても、「おまんだれじゃ」と聞かれたときに、胸を張って答えられる人生をしっかりと歩んでいこうと思います。


福田温子



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