人の話を鵜呑みにしてしまうと全てを失う | 言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

人の身体は、食べたもので作られる
人の心は、 聞いた言葉で作られる
人の未来は、話した言葉で作られる

いい言葉を聞いて、心を豊かにし
いい言葉を話して、明るい未来を作りましょう

「ものの見方が変わる座右の寓話」より

 

■ラクダの頭


あるところに一人の愚かな男がいた。

男はあるとき、瓶の中に穀物を入れて
ラクダに与えていた。
ところが、瓶の中に頭を突っ込んで
穀物を貯めていたラクダは、
食べ終わっても頭を出さない。

男はほとほと困り果てた。

そこへ一人の老人が近づいてきた。

心配することはない。
良い方法を教えてやろう。
私の言う通りにすれば必ずラクダの頭は出る。

まず、ラクダの首を切ってしまいなさい。


老人の言葉を信じて男はラクダの首を切った。

老人は続けた。
次に瓶を壊しなさい

男は言われるままに瓶を叩いて壊した。
そしてラクダの頭を取り出した。

 

老人に言われるがままに

ラクダの首を切ってから瓶を壊した結果

男は両方を失ってしまった・・・


なんともシュールなストーリーですが
人の話を鵜呑みにしてしまうと

全てを失うことを教えてくれています。

 


 

特に苦境に陥っている時は

冷静な判断を下すことが難しいものです。

そんな時にアドバイスをくれる人がいると

思わずすがりつきたくなるのが人間です。

 

しかし、全てを失ってからでは遅い。

アドバイスを聞く耳は持ちつつも

依存型だと結局、この老人を恨むことになります。

 

依存ではなく自立が大切。

 

 

本にはこんな落語も紹介されています。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ケチな男が得意げに話している。
 

「紙を一度だけ使って

 捨てるのはもったいない。
 まず鼻をかむんだ。

 それを乾かして尻を拭くんだ。

 分かったか!」
 

これを聞いて

えらく感心したのが与太郎である。
 

しかし与太郎は順番を間違えてしまった。


「お前の言う通りにしたら

 ひでぇことになったぞ!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

おあとがよろしいようで