今、目の前にいる人が大切な人 | 言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

人の身体は、食べたもので作られる
人の心は、 聞いた言葉で作られる
人の未来は、話した言葉で作られる

いい言葉を聞いて、心を豊かにし
いい言葉を話して、明るい未来を作りましょう

 

最近読んで感動した本が

坪崎美佐緒さんがお書きになった

「いま、目の前にいる人が大切な人」

 

坪崎さんは、自分の目の前にいる人に

いつも自然体で接して、

悩んでいる相手を幸せにしてしまうのです。

しかも、意図して導こうとしていないのが不思議。

 

講師業もされているので

私自身の姿と重なる部分も多く

反省をしながら読んでいました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「おはようございます」

声をかけた私をチラッと見ると、

〇〇さんはため息をつき

指定された席に行くと

大きな鞄を勢いよくドンと椅子の横に置き

乱暴にドスンと座りました。

そのまま目を閉じて腕組みをし、足を組まれています。

 

<中略>

 

研修が始まってからも、ずっと腕組みをし

足を組んで目は閉じたままでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

確かに、こういう方ってたまにいます。

会社主催の研修や、

会社がお金を払ってくれた研修になるとなおさらです。

 

斜に構えた人や

態度が悪い人を見ると、正直ムカッとします。

 

「やる気がないんだったら帰れよ」

「嫌なら来るなよ」

 

 

と思ってしまいます。

 

ところが、坪崎さんはどうかというと

 

これほど嫌なのに、よく来てくれたものだと

〇〇さんに感謝の気持ちが湧き

心の中でありがとうと呟きました。

 

 

研修が始まっても、ずっと目をつぶったまま。

研修のワークにも全く参加しません。

 

ここまでくると

「やるかやらないか、決めてください」

「やる気がないならお帰りください」

と言ってしまうかもしれません。

 

ところが、坪崎さんはどうかというと

 

もしかしたら、研修が嫌なのではなく

体調が悪いのではないかと急に心配になりました。

 

そして

「〇〇さん、体調いかがですか?

具合が悪くて辛いのではないですか?」

と声をかけるのです。

 

「いや、大丈夫」

「ああ良かった。

 体調が悪いのではと心配になって」

「あんた変わってるな」

「この後もよろしくお願いします」

 

この辺りから〇〇さんの態度が変わり始め

最後は「この研修は続けるべきだ」

と社長に言うほど、最強の見方になってくれたのです。

 

坪崎さんがしたことと言えば

〇〇さんへの承認

 

 

人は誰でも承認されたいもの

承認されたことが伝わった時に

心を開くのですね。

 

 

「やる気がないんだったら帰れよ」

「嫌なら来るなよ」

 

私が感じる不平不満

これこそが講師病なのかもしれません。

 

 

「そんなに嫌なのに、

 よく参加してくれました。

 ありがとうございます。」

 

 

私には私の理由があると同じで

相手には相手の理由があります。

 

相手の姿勢態度を責めるのではなく

先ずは承認。

 

相手を変えることは難しいけど

自分を変えることはできます。

 

大切なことを学ばせてもらいました。