プロ野球80年史 vol.2【1937年~1938年】 | ユウキのまにまに。~ツバメと艦これ、たまーに探検~

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話題はプロ野球中心。東京ヤクルトを中心に、自分なりの視点で切り込んでいく、つもり。
テキトーに書いてるので、更新頻度はかなりまちまち。

現在「プロ野球80年史」をつらつらと執筆中です。

・1937年春季
イーグルスの誕生、巨人の2連覇


イーグルスのエース、亀田忠

この年から2年間、プロ野球は春季と秋季の二つに分かれていた。その1937年の春季からイーグルスが新たに結成され、8球団でリーグ戦が行われた。
なお、イーグルスは現在の東北楽天ゴールデンイーグルスとは無関係である。
シーズンでは巨人と大阪が熾烈な優勝争いを演じるが、最終的には巨人が優勝、史上初の連覇を達成。その中でも沢村栄治がこのシーズンで2回目のノーヒットノーランを成し遂げるなど大活躍し投手タイトルを独占。連覇に大きく貢献した。





・1937年秋季
大阪タイガース、初優勝を飾る


「初代ミスタータイガース」の呼び声も高い景浦将

秋季リーグ戦は大阪が終始圧倒した。打てば景浦将を筆頭に、松木謙治郎・山口政信・藤村富美男・藤井勇・田中義雄ら強打者が名を連ねる打線が爆発すれば、投げれば御園生崇男、西村幸生を中心とした投手陣がその点をがっちりと守る。最終的に大阪は39勝9敗、勝率は驚異の.813を叩き出し、ライバル巨人を倒して初めての栄冠をつかんだ。
またこの年の12月、日本プロ野球オールスター東西対抗試合が初めて開催された。





・1938年春季
大阪タイガースが2連覇達成!

戦前大阪のエース、御園生崇男

大阪は前年秋季の勢いそのままに、巨人への意趣返しとばかりに2連覇を達成。
前年の秋季に勝率10割を達成した御園生はこのシーズンも11勝を挙げる活躍を見せ、また西村も最優秀防御率を獲得するなど全く変わらない安定感を見せつけた。





・1938年秋季
南海ホークスの誕生、中島治康の三冠王


プロ野球史上初めて三冠王に輝いた中島治康

この年の秋季から南海ホークス(現:福岡ソフトバンクホークス)が参戦。9球団によるリーグ戦を戦うことになった。後に黄金時代を築くことになるこの南海ホークスも、戦前は苦戦を強いられた。シーズンでは9球団中8位に終わっている。
秋季で特筆すべきは巨人の中島治康だろう。彼はこのシーズンで大活躍し、史上初の三冠王に輝いて巨人の王座奪回に大いに貢献。また投手陣もヴィクトル・スタルヒンが投手のタイトルを総なめにする活躍を見せた。










(あとがき)
戦前はどうしても資料に乏しいために記事の量はそんなに書けないのです。
あとは知識不足。今のところは巨人と大阪のみに絞って話を書いているような状態なので、もっと知りたいという読者の方はここをとっかかりにでもしてご自身で調べられた方がいいと思います…。すみません。
巨人・大阪以外にも野口明、苅田久徳、バッキー・ハリスら名選手はたくさんいるのですが、結局はここで名前を挙げるのが精いっぱい。残念です。
ヴィクトル・スタルヒンについては、いずれ番外編などでも設けて掘り下げて紹介してみたいですね。