もし
戒壇の大御本尊を
捨て奉れば、
その人は死してのち、
必ず阿鼻獄に堕ちる。
ゆえに
法華経の譬喩品には
「若し人信ぜずして
此の経を毀謗せば、
乃至、其の人命終して
阿鼻獄に入らん」とある。
この意は、
いま末法においては、
「もし戒壇の大御本尊を
信ぜずに謗る者は、
死してのち阿鼻獄に入る
――ということです。
「阿鼻獄」とは
「無間地獄」のことです。
無間とは、
耐えがたい苦痛が
一瞬の間も無く襲うから
無間地獄というのです。
経文には
八大地獄のうち、
七大地獄までは
くわしく説かれているが、
最後の
無間地獄の大苦だけは
具さに説かれていない。
日蓮大聖人様は
そのわけを顕謗法抄に
「若し仏、
此の地獄の苦を
具に説かせ給わば、
人聴いて血を吐いて
死すべき故に、
くわしく仏説き給わず」
と仰せ下されている。