福ぶっく堂開店カレンダー

今年もヒロシマの8月が巡ってきます。

広島市西区商工センターにある泉美術館で〈広島の記憶〉展が開催中ということで、先日訪れてみました。

「戦前の広島」と「占領下の広島」に焦点をあてた展示内容です。

 

原爆投下前の広島。

親から多少聞いてはいましたが、写真はほとんど残ってないし、具体的にイメージすることはできませんでした。

この展示では、絵や写真、絵葉書などで、主に昭和初期の賑やかな廣島の町並みを見ることができます。

焼け野原になる前の廣島を知ると、原爆で失ったものの大きさがよりリアルに伝わります。

 

『広島の記憶』展カタログ

戦後日本は連合国の統治下におかれ、被爆被害の公表には厳しい規制がかけられていました。

プレスコードによって出版物も厳しく検閲されたにもかかわず、峠三吉、原民喜、太田洋子、正田篠枝など、多くの文学者が優れた作品を残しています。

まず、何があったかを知ることから始めないと…。

 

《福ぶっく堂にある、原爆文学の作品》

『屍の街』大田洋子

『夏の花・心願の国』 原民喜

『さんげ 原爆詩人正田篠枝の愛と孤独』

原爆絵物語『ピカドン』丸木位里 丸木俊 復刻版

『原爆詩集』峠三吉 復刻版

 

蒲田太郎『続がんす横丁』『がんす夜話』

広島のかつてのあの町、この街・・・

「あそこって、そんなかったんじゃ」という話が満載。

 

知らなかったことばかり、知っておくべきことばかりです。