予定調和でない奇跡の瞬間をキャッチしたいのだ | ロックの角には福来たる

ロックの角には福来たる

F山の日記
工場生技渡世。音楽、暮らし、日々思うところ、読書、映画、音楽文化とファッション、などなど。Punk/Powerpop band WHIZZのベース。浜松在住。

プロというかミュージシャンの演奏というのは、やる前から保障されていて、客もそれをわかっているから安心して観る。そしてやっぱり盛り上がる。演奏側もそうなることは当然知っていて、完全無欠なる予定調和で、一切の破状なく演奏は進む。上手な演奏。こういう演奏を好むヤツは多い。 

僕が好んでいくライブは、有名バンドだったとしても、演奏が始まってみないとわからない。バンドも客も、その日がどうなるのかわからない。最高の時はステージとフロア渾然一体となってぶち上がる。しかし、最高の演奏と裏腹の時もある。僕は、予定調和じゃない奇跡の瞬間を求めライブに行く。あのドキドキ感、スリリング感。ハマった時のあの感激、血が回る感じ。 

チャックベリーがツアーに出る時、ギブソンだけ持って行ってたらしい。バックバンドは雇わず、プロモーターが現地調達。事前にセットリストも出さないしリハもなし。予定調和なしで一発勝負していたらしい。全員極度にピリピリしてさぞかしスリリングだったに違いない。演奏中に怒りだしてその場でバックバンドの人をクビにしたりとかもあったとか。元来、R&Rというものはそういうものなんだろう。 


今夜はR&R飲ミーティングなのだ。

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