この家その店あの日の小昼 6景 江戸の桜とさくら餅 | ふくらく通信「ゆるゆる歩記」

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東北人です。日々思う事や、ゆるゆる歩いて見つけた町の魅力など、なんだりかんだり語っています。

隅田堤に千本桜。

これ吉宗公に所縁あり。

江戸の頃より庶民の楽しみ。

(隅田川沿い墨堤の千本桜。すでに満開から散り始め。:2018年3月27日撮影)

 

 

その頃作り出されし桜の菓子あり。

長命寺門前にて店を構え、今も名物なり。

桜葉の香り漂うさくら餅。

 

(行列をなす長命寺桜もち山本:2018年3月27日撮影)

 

 

薄焼の皮で餡を包みて、また塩漬けの桜葉で包む。

重ねて包むは、幾重の桜か季節か、堤とかけたか知らぬが見事。

以来、江戸流さくら餅は長命寺と呼ばるる。

 

 

隅田川を南へ下りて、神田川と交わる橋は柳橋。

(柳橋にて船宿の並ぶ神田川:2018年3月27日撮影)

 

 

柳橋のたもとに佃煮の小松屋、向かいに和菓子の梅花亭あり。

梅花亭にて、さくら餅を所望す。

(台東区柳橋の梅花亭:2018年3月27日撮影)

 

 

江戸伝統の長命寺の型なり。

柳橋梅花亭のは桜葉二枚。

長く丸く巻いた形になりて食べやすく、味わい深し。

(梅花亭のさくら餅:2018年3月27日撮影)

 

 

 

参考: 東京都寺社案内 長命寺

     長命寺さくら餅

     国立国会図書館 錦絵で楽しむ江戸名所 隅田堤

     桜の食文化300周年委員会 桜餅の歴史

     墨田区・台東区観光連携協定事業 隅田川・墨堤桜 お花見マップ