元は出羽の久保田藩主、佐竹氏の江戸屋敷。

火事や維新、震災や戦災と、幾度か廃れることあり。

なれど、人々はまた集まり、商いの盛んな町を成す。

 

 

昔は竹町と呼ばれし所、今は佐竹商店街と名を遺す。

江戸でおよそ百年、三代続けば老舗という。

この地でカステラ作りし中屋洋菓子店は老舗なり。

 

そのカステラは、ちぎれば柔らかく、心地よい弾力。

食めばふくよかな口当たり。

卵の香りと穏やかな甘さも好ましい。

 

(御徒町 佐竹商店街  中屋洋菓子店:2018.1.撮影)

 

初めて食べたのは、今から18年くらい前。

たまたま通りかかり、店頭の棚にある焼き上がりの大きなカステラが目を引く。

焼いている香りにも誘われて店に入った。

 

 

切り分けてもらい、箱に入ったカステラを手にした時、箱を開けた時も胸が踊る。

そして口にした時、その味は嬉しい思い出になった。

 

以来、御徒町辺りを通る折り、カステラが食べたい時、この店が思い浮かぶ。

 

ロールケーキもカステラに手を加えたもの。

カステラの他にコーヒーロールも食べたが、香り良し味良し。

これも気に入った。

 

 

参考:佐竹商店街 「商店街の歴史」/台東区「台東区の旧町名」