西武在来型電車(いわゆる赤電)のパンタグラフには、1961年製の551系まではPS13が、翌年の601系からはPS16相当KP62が採用されています。ただし後年、PS13搭載車も501系(後の351系)以降に製造された車については、ほぼKP62に換装されています。

 

当社で製作もしくは整備を行った車は、多くの場合1980年頃の姿を模していることから、パンタグラフはかなりの頻度でPS16を採用することになります。

 

エンドウ製のブラスモデルについては、2023年発売の551系までは"エンドウ純正"のパンタグラフ(エンドウ 2160「PS16銀」)、2024年発売の701系・801系からはフクシマ模型の流れを汲む"IMONパンタ"(IMON PA1009「PS16銀」)が採用されています。両者にはそれぞれ特徴があり、どちらを好むかはそれぞれかと思いますが、"IMONパンタ"の人気は高いようで、2025年3月11日現在品切れ状態となっています。

 

▼"IMONパンタ"

▼"エンドウ純正"のパンタグラフ

 

以下、個人的な見解ですが、両者を比較すると次のようになります。

 

●"IMONパンタ"

【長所】

・ファインスケールに近く、とてもスタイリッシュ。

・折り畳み高さが低く、収納時に包装紙(不織布)を傷めにくい。

【短所】

・価格が高価である。

・華奢であり、不用意に力を加えるとすぐ変形してしまう。

 

●"エンドウ純正"パンタ

【長所】

・堅牢で、初心者でも扱いやすい。

【短所】

・線が太く、やや野暮ったく見えることがある。

 

ちなみに当社では、一部車両について"IMONパンタ"への換装を進めており、対象となるのは原則として「カルダン車もしくは設定年代が1982年以降のもの」としています。具体的には、現有する451系、551系、601系が該当します(全車換装済み)。

なお、発生した"エンドウ純正"パンタは、予備用にストック品したり設定年代が古めの新造車に回したりして有効活用しています。(こういった「西武魂」を楽しむのも、一興だと思っている次第です。)