チューリップ「夕日を追いかけて」 | 復刻版

復刻版

栄光より挫折、成功より失敗、勝利より敗北…。

物心がついた時に、
親が福岡へ行ったが、
その時の福岡の市内電車は、
貫通線は廃止されていたが、
循環線はまだ走っていた…。

博多駅前や天神では、
路面電車を見ることが出来たが、
今でも、渡辺通りを電車が走る、
幻影が脳裏に浮かぶ…。

その時、チューリップの楽曲、
「夕日を追いかけて」の歌詞、
しばらくぶりの故郷は~ ♪
という部分と、
からだを揺すって走ってた
路面電車は今はもういない~ ♪
という箇所を思い出すのだ…。

財津和夫さんは福岡、
歌われたの路面電車は、
福岡市内線のことなのであろう。
でも、この歌が出された1978年は、
まだ、全線が廃止する前だ。

ということは、貫通線か?
などと、いろいろ想像するが、
線はどれであれ、
私の脳裏に浮かぶ光景と、
この曲想がマッチする。

とはいえ、私が思い出すのは、
福岡の光景に限らない。
故郷のない私にとって、
地方の好きな場所へ行った時、
数年で変貌した町を見て、
口ずさんでしまうのだ。

九州の大きな駅を見ても、
博多駅をはじめ、大分駅、
熊本駅、長崎駅など、
全部変わってしまった。

また、九州では無いが、
山形駅の駅前も、
コロナ前と比べて、
すっかり変わっていて驚いた。

そんな変わってしまった町で、
空港バスを待ちながら、
夕日を眺めていると、
より、この歌がマッチして、
涙が出てきてしまう。
地味だけど良い歌だと思う…。